日別アーカイブ: 2015年2月18日

医療教育 その2.

歯科の学生さんへの講義は、彼らが歯科への興味を果てしなく拡がるようにと心がけています。

が、歯科医師免許を取得した大学院生は当然の事ですが、

若い歯科医の先生方や歯科技工士、歯科衛生士の教育に関しては

私はまったく容赦しません。

厳しいと思います。

意見や感想なども言わせません。

10年イヤ20年早いと、ビシッと遮ります。

反感を持たれるんでは?

歯科に本気で挑もうと決意した人は、私の言葉に泣くことはあっても、

反感を持たれることはありません。

逆に、互いの絆が強くなります。

それが専門職に就く人ってものです。

私自身も、師匠から厳しくシツケラレました。

今でもありがたいと感謝しています。

人の身体を診る仕事、人の身体の一部を造る仕事とは厳しく教育しないとナランと思っています。

教育は、自己顕示欲を満たす手段ではありません。

教える側に、教えられる側に、各々の心構えってモノがあります。

この処は、素人の口だしは無用であり、

厳しい環境のなかで育たぬ医療人は、却って社会貢献にはなりません。

それが医人の教育だと信じています。

日本歯科大学新潟病院 写真

インプラント治療をうどん屋さんに例えるならば その2.

歳をとって最近は、まわりクドイ言い方になっているでしょうか?

先にブログで、インプラント治療をうどん屋さんの饂飩に例えてお話ししました。

メールとは便利な通信手段です。

早速、モット判りやすく!具体的に!というコメントを頂きました。

豚カツ定食や中華そば、焼き魚定食や刺身定食など

様々なメニューを提供している街の定食屋さんをよく目にする機会が在ろうかと思います。

その定食屋さんの数あるメニューの中のひとつであるうどんの味が本物の味と思えますか?

うどん一筋なん十年!といううどん造りに命をかけるという職人さんも

このうどんの国の讃岐にはチラホラ数は少ないですが、いらっしゃいます。

そのようなお店には当然の事ですが、うどん以外のメニューはありません。

しかも、釜あげ、ざる、ぶっかけ程度のお品書きしかないところは、

正にうどんの味だけで勝負しているお店です。

歯科治療についても、同じだと思っています。

私の診療所では、毎日インプラント治療とセラミック治療を行っています。

丁寧に、患者さんの各々の個性と体質にあわせた治療をするので

1日に大勢の患者さんを椅子に列べた治療はできません。

私が今の診療所を構えるに際して、歯科のユートピアを創ろうと云う永年の夢を実現させました。

丁寧な歯科治療だけの専門である努力は惜しみません。

常に患者さんの側に立った確実な歯科治療を心がけているのが、私の数少ない取り柄だと思います。