医療教育 その2.


歯科の学生さんへの講義は、彼らが歯科への興味を果てしなく拡がるようにと心がけています。

が、歯科医師免許を取得した大学院生は当然の事ですが、

若い歯科医の先生方や歯科技工士、歯科衛生士の教育に関しては

私はまったく容赦しません。

厳しいと思います。

意見や感想なども言わせません。

10年イヤ20年早いと、ビシッと遮ります。

反感を持たれるんでは?

歯科に本気で挑もうと決意した人は、私の言葉に泣くことはあっても、

反感を持たれることはありません。

逆に、互いの絆が強くなります。

それが専門職に就く人ってものです。

私自身も、師匠から厳しくシツケラレました。

今でもありがたいと感謝しています。

人の身体を診る仕事、人の身体の一部を造る仕事とは厳しく教育しないとナランと思っています。

教育は、自己顕示欲を満たす手段ではありません。

教える側に、教えられる側に、各々の心構えってモノがあります。

この処は、素人の口だしは無用であり、

厳しい環境のなかで育たぬ医療人は、却って社会貢献にはなりません。

それが医人の教育だと信じています。

日本歯科大学新潟病院 写真