日別アーカイブ: 2013年10月5日

専門医?

 先日の新聞記事にて
東京都の病院に勤務する女性内科医が
虚偽の経歴にて
総合内科専門医の認定資格を
内科学会に申請し、
診療行為を行っていた処
此れが露見し、
認定資格を剥奪されたとの事である。

 内科学会のコメントは
当然の事ながら
此の内科医に対する
遺憾の意を表明するものであった。

 しかしながら、
私は内科学会に対して
遺憾の意を覚えるものである。

 確かに経歴を詐称した
此の女性内科医に対しては
阿呆としか云いようがないが、
正規のトレーニングを
受けていない未熟者に対して
総合内科専門医と云う
タイトルを与えられる程の
簡単な専門医を
乱発した内科学会の方が
本来は恥ずべきである。

 ちなみに此の女性内科医は
医師免許は保有している為に
医師法違反には
問われない。

 日本に於いても
学会が認定する専門医ではなく
厚生労働省に代表される
国家資格にするべきである。

 歯科に於ける認定医制度、
特にインプラント認定医なるものの
規準の甘さは
笑止である。

 が、兎も角
総合内科専門医なるものが
これ程信用出来ない
単なる飾りの類いとは
私も今の今まで
知り得なかった。

男の流儀

 商人の家で生まれ育った私は
幼い頃より
家に勤める職人に
囲まれて
大きくなった。

 環境と云うものは
恐ろしいものである。

 幼い眼にも
どの職人が上手で
誰が先が無いのか
自然と判別出来る様になった。

 口先と技量の間には
相関関係は成り立たないと云う事も
育った環境が
自然と教えてくれた。

 私は仕事は、
否、
家庭に於いても
全ての全般にわたって
其の総括は
男が毅然と構えている事が
肝要かと
思っている。

 では、男の毅然とは
則ち、
流儀である。

 男の流儀の前に女無し。
男の流儀の後ろに女在りである。

 弱くダラシナイ男は屑である。
女の尻を追いかけるは野暮である。

 男に産まれた以上
女が寄って来る様でなければ
男を廃業するが善かろう。

 その様ななか
脇が固いが
本物の紳士である。

 男たる者、
こうでなければ成らないと
律するから
男なのである。

 此れを窮屈と感じ
自己崩壊の道を辿るは
男の修行なり鍛練が
足らぬ故に
同情の余地など無いのである。

 仕事も同じく
厳しいものである。

 仕事に広言など不要である。
黙って、己を封じ込め
心と身体を一体にして
ただ励むのみである。

 歯科医と云う職人仕事は
エンターテイメントでは無い。

 其処の処を
履き違える輩は
早々に
歯科界から
退場すべしである。

父娘

 仕事に於いて
強い意志でもって
急な坂道を
かけ上がってきた
自覚在る私である。

 勿論の事ながら
壁にもぶつかったし、
挫折も
当然味わった。

 が、走る速度は変えずに
ひたすら走って
今日に在る。

 過程で、
犠牲にし失ったものも多い。

 やむを得ずであった。

 来春、大学卒業を間近に控えた娘に
常識はずれな助言しか
出来ないのは
私が身をもって
常識はずれな道を
撰んできたからである。

 私は二番煎じの選択は
出来ない性分である。

 私の前に
道無き方角を
自ら撰んで
生きてきた。

 娘と云えども
大人の人間である。

 後悔の無い人生など
無き幻であろうが
其れでも
精一杯、
若者のエネルギーを
煮えたぎらせる
情熱の心は
失わないで欲しい。