黄金の新潟


DSC_0010日本歯科大学の新潟校における保存学第2講座の創立に関わった当時のメンバーの有志が、この連休を利用して集いました。

当時の講師であった新海航一先生は、当講座の二代目の教授となられ、助教授の山口龍司先生は既に退職されていますが相変わらずの飄々とした様相は健在でした。

参加者は僅か十人程でしたが、時間はあたかも四半世紀程までさかのぼったかの如く、皆が歳を忘れて夜が更けるまで酒を酌み交わしました。

頭の薄くなった者、背中が既に丸くなった者、時の過ぎるのは残酷なものです。

新潟市郊外の岩室温泉でのひとときでありました。

この地は、万葉集にも吟われた弥彦山の麓にある温泉町です。

広大な越後平野のなかを、一路弥彦山を目指して車を走らせる周辺は、
目が眩しい程に耀く、豊かに実ったコシヒカリの稲穂の収穫の最中でありました。

鼻腔の中に拡がる日本人の命の匂いに、心が暖まりました。

青い空、耀く大地、これが正に越後の秋の代名詞と云えましょう。