月別アーカイブ: 2018年6月

人と人との関わり

決して信じてくれないでしょうが。

診療所の患者さんのトイレの掃除は、

院長たる私がします。

お一人、トイレをお使いになったと気づいたら、

あるいは、

診察の合間でチョッと一服の前に、

患者さんのトイレに入ります。

手洗いの跳ねた水の乾いた痕跡を拭き、

便器も素手で雑巾で磨きます。

何故って。

患者さんに気持ち良く、

診療所で過ごして欲しいからです。

スタッフで、

真似してくれた人は、

今回新しく加わった人だけでした。

技術と云うものは、

私の診療所に居れば、

必ず身につけることが出来ます。

が、

患者さんへの労り、感謝の気持ちは、

教えて教わる類いのモノではありません。

その人の持つ生まれ持った感情なり、

成長する過程での、

育った環境の賜物です。

これも一種の才能だと思います。

私は自分の流儀を、

他人に強制しません。

逆に、

依頼される機会は多いのです。

大概の場合は、

よっしゃ!よっしゃ!

と、受け入れてしまいます。

ですから、

診療所に居るだけの私の処には、

大勢の方がお越しになられますし、

多くの情報も、

座ったままで入ってきます。

家族は、

そんな私を、

脇が甘いとか、

なんでもかんでも抱え込むと、

お人好し程度に呆れているようです。

でも、

私の方では判ってるんですよ。

運のある人と、

そうでない人の違いが。

また、

義理人情の厚い人と、

自分のことだけの人。

そのハンドリングは、

私は自信があるんです。

自分だけが大事な人は、

私だけに依頼するだけでは不安ですから、

アチコチに保険をかけるのが常のようです。

その過程で、

自分の都合の良い方を、

後先考えズに、

相手を代えてゆきますから、

自然と私との縁は消える訳です。

ですから、

私の周囲は、

絶対安心のある人だけに。

患者さんの診察も同じです。

全てがご自身の思うままに。

これでは病気は治りません。

私の患者さんの口腔がとても良好な状態を保っているのは、

患者さんの協力の賜物です。

人と人との関わりと、

治療は同じようなモノだと思います。

三枝デンタルオフィスのシステム、そして私の右手

歯医者へは、

痛い時に、

飛び込む処。

私は、

この手の診療スタイルは採用していません。

歯科医師飽和状態の昨今ですから、

何処の歯科医院でも、

喜んで、

受け付けて下さるでしょうからご心配要りません。

私は相性を大切に思っています。

歯を通じて生涯の付き合いになれる方。

歯を本当に大切に感じて下さる方。

治療を通じて、

人と人との交わりが生まれ、

患者さんの人生が豊かになって下さるように、

毎日を祈りを捧げています。

私は歯の便利屋ではありませんし、

歯の商人でもありません。

治療費用を私が頂くことから、

払っている側の論理を前面に出す方も

ごくごくたまたま居られます。

またインターネット仕込みの知識で、

自己診断からの治療方法までご指摘される方も、

これもごくごくたまたまに。

私は素人でも、乞食ではありません。

歯のプロフェッショナルです。

私の右手は、

本当に私を必要として下さる方のためだけに。

 

継続

随分と久しぶり、

恐らく30年ぶりではないでしょうか?

大学時代の1年上の先輩と

電話にて雑談する機会がありました。

その際に、

三枝、お前のブログの更新の頻度、

凄いな!

エネルギー要るだろ?

意外な気持ちになりました。

習慣化すれば、

エネルギーは要りません。

大した才能も無い私が、

縁があって、

歯科医学の道に入りました。

私は、この縁を大切にしてきました。

多くの挫折や敗北感を味わうことも

長い人生ですから、

1度や2度ではありません。

ただただ、

歯科医学にだけは、

しがみついていました。

継続することが

とても大切だと、

直感で感じていたからです。

治療においても、

この直感を1番大切に思っています。

何十年と、

歯科医学一筋で経験を積んできた訳ですから。

継続し続けて、

初めて、

直感と云う確かな根拠が生まれるんですよ。

ただ継続するためには、

大きくエネルギーは必要です。

そのエネルギーの素は何か?

私の場合は、

恐がり性分で気の小ささだと気づいています。

ですから、

日々を、

規則正しく、

しかし、

好奇心からの冒険を楽しみ、

一見矛盾しているかもしれませんが、

人生1度きりと云うことを

大前提に。

大勢の歯科医師から、

成功者のように言われますが、

私には実感がありません。

何故なら、

まだまだ歯科医学の道は、

半ばにも至っていませんから。

 

 

頑張りの元

覚えてイラッシャイますか?

大阪の某インプラントセンターにて、

上の前歯に、

インプラント治療を受けた患者さんです。

初診の際に、

頬に涙を流した、

あの患者さんです。

無論、

インプラントは撤去しました。

歯根の本来あるべき部分から、

大きく外れた処にインプラントが植え込まれていますから。

ねっ!

これはチョッと。

粘膜の変形、

骨の吸収も物凄いですよ。

ご覧のように、

骨の幅と高さを増大する手術をおこなったり、

粘膜の歪な形態を

整形する手術を行ったり、

で、

仮ですが、

ここまでやっとこさっとこ、

辿り着いたのです。

最初から先生に診て貰えば良かった。

この台詞、

毎日、誰かしらから、

聞かされています。

だから、

私は頑張るんです。

 

歯に頑張って!とエールを送る

朝からの治療は、

歯の保存治療です。

ラバーダム防湿下にて、

無菌的治療を徹底し、

マイクロスコープにて、

1歯と口腔全体の調和を考慮した手当てから始め、

仕上げは、

マイクロスコープにて、

超精密治療へと進めます。

これで、

この歯は長持ちして、

患者さんのお役にたってくれるに

相違ありません。

ナイチンゲールの気持ち

カトリックの洗礼を受けた私ですから、

さぞかし、

穏やか人に変わったのでしょう?

イヤイヤ。

ついこの間、

大人げなく、

ブッチギレちゃいました。

相手ですか?

放射線科の開業医の知人処の受け付け嬢にです。

余りにも気取って、

上から目線な、

物言いに、

遂に私の堪忍袋は炸裂したのです。

患者さんの検査依頼は、

他に代えました。

で、

私の内心で思ったのです。

この医院は、

この受け付け嬢を早々に切らないと、

大変なことになるな!と。

綺麗で最先端の医療を提供する医療機関のスタッフには、

私ら医師は、

相当に注意を払って、

ジッと観察する必要があります。

ソレは、

スタッフが勘違いするからです。

医療機関の主役は、

誰でもない、

患者さんなのです。

医師ではないのですよ。

患者さん主体の医療。

ソレを現実と理想のギャップを

どうやって埋めてゆくのか。

ソレが院長の大きな手腕なのです。

私ん処も、

スタッフが代わりました。

現状は、

スタッフ業務全般を、

私自身がヤッて見せています。

受け付けから、

口腔のクリーニング。

器具の清掃・消毒。

全般です。

電話の応対も、

出来る限り、

私がヤッて、

見せています。

ナイチンゲールの気持ちに成りきれる人、

ソレが医療人の最低ラインです。

そこから技術的なことがスタートする訳です。

ただ、

ナイチンゲールの気持ちになれない資格保持者は、

大勢いらっしゃる。

でも、

私の診療所では、

そのラインだけは、

絶対に維持するために努力しています。

ダイレクトボンディング修復

いくら私が金属の修復治療が好きだといっても、

この金属修復治療は、

ダメですよね。

歯の形態再現が全くの不正確。

適合も最悪。

噛み合わせも同様。

これは歯科治療ではなく、

歯周組織を不潔にし、

歯に新たな虫歯を造る道具です。

手前の小臼歯も、

同じように金属修復されてました。

ダイレクトボンディング修復にて、

再治療。

ダイレクトボンディング修復も、

コンポジットレジン修復のように、

前歯の裏側の詰め物が変色していますが、

同じようになるのでは?

そんなことありません。

修復フィールドのコントロールが上手くゆけば、

ダイレクトボンディング修復は綺麗さを保ちます。

この患者さんからお願いされました。

この金属修復の歯も、

ダイレクトボンディング修復でと。

技術的な難易度の高いダイレクトボンディング修復ですが、

トライしてみようと、

楽しみにしています。

愛校精神

早慶や東大の卒業生ならば当たり前ナンでしょう。

日本歯科大学は私立の単科大学に過ぎません。

ソレも、

歯科医師過剰の影響をモロに受け、

理系の受験生からソッポ向かれた感のある歯学部です。

偏差値も私らが受験生の頃から比べると、

20も低くなって眼も当てられない昨今ですが。

ただ、

私らは逆の発想をしています。

こんな時代にあっても、

歯科医学を志してくれることに、

驚きと安堵と感謝。

そんな若人を、

大切に教育したいと。

そもそも歯科医学と云う学問を志すに、

お金儲けができるから、

ステータスが高いからなど、

もっての外だと。

歯は地味な器官です。

命への直接的な影響もない。

そんな歯に、

生涯を捧げる人間も大勢居るんです。

日本歯科大学の人間は、

歯科会でも独特の匂いを持っています。

自主独立の建学の精神は100年以上経った今でも、

文科省からの助成金を1銭も受け取っていない

唯一の大学です。

自前で、

わが国最大の卒業生を送り出してきたと云う自負、

学長先生をトップに、

一糸乱れぬ行動を採れるのは、

歯学を創ってきた学校であることの証です。

私も此処の門下生である事が支えとなり、

此処の教官である事が誇りとなり、

患者さんの治療を根拠を持ってできているんです。

他校出身の歯科医師には解らない匂いでしょうね。

普通でないことを当たり前のように

私の診療所は健康保険の治療を行っていません。

と云うと、

高額な歯医者!

って、

思われるでしょう。

ある面、

そうかもしれません。

だから、

私は万全の体制で患者さんをお迎えしています。

でも、

よ~く思い出して下さいね。

歯科医院に受診した際に、

健康保険の治療ではココまでしかできません。

健康保険は利きませんが、

コチラの治療の方が良いですよ!

って、

当たり前のように、

自費治療を薦められた経験はありませんか?

ねっ!

そうでしょ!

結局は高い治療を薦めらレるんです。

私は【物売り】ではありません。

歯を長持ちさせたい。

噛める入れ歯を造って差し上げたい。

長持ちするインプラント治療を安全に施したい。

患者さんのプライバシーに配慮したい。

患者さんとシッカリ関わりたい。

ユックリとリラックスして診察したい。

そんなところで、

1日に数人だけの、

患者さんだけに。

今、歯磨きの練習段階の患者さんです。

無論、

私の為した治療ではありません。

が、

間違いなく、

歯科医師による治療を受けています。

健康保険取り扱いの利かない治療ばかりですね。

これで本当に良いんですか?

当然ですが、

患者さんは治療して失敗だったと感じていらっしゃる。

全てのクラウンを外さなきゃなんない。

根管治療も全部1から。

歯周外科も必須。

部分的にはインプラントも必要でしょう。

噛み合わせもメチャクチャですね。

これも、

丁寧に、

この患者さん本来の噛む位置を探さなきゃなんない。

大変な症例ですよ。

こういう患者さんが後を絶ちません。

色んな地方からいらっしゃる。

私にとって歯科治療は商売ではありません。

私の人生そのものです。

こういう悲惨な状態にならないために、

初期の虫歯や、

生きている歯に対しては、

最小限の削除で、

ダイレクトボンディング修復。

ラバーダム防湿も必須。

よほどの理由がない限りは、

クラウンを被せない治療。

歯を殺さず、

神経を取らない治療。

普通でないことを

当たり前に行う。

私はそこに徹底的に重きを置いています。