日別アーカイブ: 2017年6月28日

救いの手

今朝は患者さんに私の治療に馴れて貰うために、

他所の歯科医院との【差】が判りやすく、

比較的患者さんにとっては楽な治療である

上の犬歯の根菅治療から始めると云う予定でした。

ところが、

????

犬歯以降後ろの歯茎が腫れぼったく。

といってブラッシング不足からくる腫れではありません。

もしや?

レントゲンにて、

ヤハリ嫌な状態に進んでいました。

臼歯がバラバラに折れていたのです。

とにかく、

予定通りに

犬歯にラバーダム防湿し根菅治療を進めながら、

私の脳ミソはフル回転していました。

今は急ぐ時である!

私は腹を決めたのです。

患者さんの方も、

この2ヶ月の間に整形外科分野の手術にてリハビリ中であったので、

歯科治療を受けることが出来ませんでした。

私は現状をご説明し、

患者さんの方にも腹を決めて頂いたのです。

上の右半分の歯茎を切開し大きく剥離して、

奥歯の折れ具合と骨との関係を

直接に私の眼で確かめたのです。

1本しか、もう残っていない大臼歯は残念ながら抜歯。

その隣の第2小臼歯もバラバラで抜歯。

第1小臼歯は手術にて保存可能に。

残りの歯は骨と歯茎と歯の根を綺麗に手当てして

長持ちさせれるでしょう。

この患者さん。

左側も急がねばなりません。

全く、

前医に怒りを感じますね。

あぁ、私はカトリックに改宗したので、

そんなこと思ってはいけませんですね。

でも、

この医院からお越しになられる患者さんって、

多いんですよ。

ホームページなんかで拝見しますと、

物凄い自信家でいらっしゃる。

ホームページの対策や、

患者さんを救うなどと大口たたくどころか、

拙い技術と、

見えない視力と、

不器用な手先と、

ルックスの方も序でに、

その道の専門家の方に

救って貰っては如何でしょうか?

今日の私

今朝から、

大掛かりな難しい症例に着手します。

診断から治療計画を決めるまで

2ヶ月ほどかかりました。

根菅治療も沢山在ります。

マイクロスコープを駆使しなければ、

絶対に対処できない位に、

拗れに拗れた根菅です。

歯周病も進んでいます。

原因となった考え無しの【セラミッククラウンもどき」も

早々に撤去し、

清掃性の良い仮歯に代えねば、

歯肉の炎症は治まりません。

患者さんはインプラント治療を希望し、

私の診療所の門を叩きました。

が、

丁寧に、丁寧に、

手当てすれば【保存】できる!

と、

私は診断したのです。

で、

最近話題の【将棋】と同じですよ。

治療の進め方ひとつで、

治療結果は大きく変わるのです。

歯を残すための治療。

手当ての順番を思案し、思案し、

2ヶ月かかってしまいました。

その間に患者さんには、

徹底的な歯のブラッシングに精を出して頂き、

治療に備えて頂いていたのです。

午後は、

先般お見せした○○歯科医院での【奇妙なる仮歯】と、

【奇妙なるインプラント治療計画】に恐れを為して

お越しになられた患者さんの治療です。

下顎には既にインプラントは埋入し終わりました。

今日は上の仮の入れ歯の装着の日です。

何回も人工歯の並びを、

患者さんと一緒にチェックしあいましたので、

綺麗な仮の入れ歯が入るでしょう。

下顎は、

噛み合わせの位置決めの装置を準備しています。

この辺りになると、

歯科医師の方も、

具体的な治療のイメージが涌かないでしょうね。

私独自の治療方法ですから。

1から造りあげてゆく。

本当に楽しいですよ。

で、

歯科医師としての大きな責任もズッシリと。

これが今日の私です。