日別アーカイブ: 2017年6月24日

誠実さ

正に美人薄命と云う言葉を思い出す

市川海老蔵氏の妻君の死は、

遺された言葉などから、

美しさは外観だけに留まらず、

聡明で、

心の隅々に至るまで純真と云う言葉でしか

言い表しようのない、

大和撫子の鏡のような方と。

本当に惜しい人をなくしました。

心からご冥福をお祈り申し上げます。

昨夜からの繰り返される報道に、

目頭を拭い、

鼻水をすすりながら、

今朝は目頭が腫れぼったくなっていたように思います。

繰り返し、

心からご冥福をお祈り申し上げるとともに、

その衝撃的な報道の前日の、

これまた衝撃的な報道の主と、

同じ女性だとは到底思えないのです。

可憐な花と、

山野のいばらのような外観の違いもさることながら、

お召し物についても、

清楚な佇まい VS 目をひんむくような桃色三昧。

で、

発する言葉の大きな違い。

ハシタナイを通り越して、

呆れ果てたのです。

代議士の能力は政治力の有無が一番大切なのですが。

人の傷みも判らない人には、

人のための政策など立案できないでしょうし、

大勢の人を統率できる筈もありません。

聞けば、

相当に優秀なる偏差値をお持ちの方のようですが、

女性として、

人としての資質を大きく欠けた人だと。

このことをキッカケとして、

ご自身を見つめ治され、

これからは人のために尽くすと云う政治家本来の姿に

是非変わって頂きたいと思います。

試練とされ、

良い方向へと変わられますように、

そんな風に思います。

すると、

優しい表情になると思いますよ。

で、

先ほど、

先日から懸念であった女性患者さんへの

私の診断と今後の治療方向についての説明を終えました。

お気持ちを察すると、

可哀想で、可哀想でなりませんでした。

歯科の不信者になっては欲しくありません。

誠心誠意、

丁寧に、丁寧にと、

心を込めて、

治療を通じて、

歯の大切さを判って頂きたいと思います。

 

私の師匠

師匠である内藤正裕先生が主宰する歯科の勉強会である【くれない塾】が

この9月で50期を迎えます。

これは大変な偉業です。

昨日、飛行機のチケットとホテルの手配をしながら、

青春期に受講した際の記憶が甦ってきました。

あれから数十年も経ちました。

先生は益々お元気で、

相変わらず情熱の塊のようで、

少年のような表情でいらっしゃる。

ただ、

頭の毛の方は随分と寂しくなりましたが。

私は、

相変わらず不肖の弟子のまま。

負けないのは髪の毛だけと云う情けない始末です。

内藤先生の存在があったから、

私はここまで来れたのだと思います。

先生の一言一句をノートに速記し、

宿で清書した若い頃と、

気持ちは全く当時のままです。

歯の全般、

生き方の全般、

私は先生から教えを請いました。

 

私の限界

診察の合間などに、

現在治療の進行中の患者さんのカルテを開いて、

レントゲンや資料、口腔内写真を前に、

アレコレ思案するのが好きです。

これは私にとっては、

将棋板を前に、

腕を組んで、

駒の進め方を思案するのと似ています。

一人として同じ治療を行うことはありません。

患者さんの個性や体質、骨格から唾液の分泌状況などなど、

皆さん其々ですから。

それに、

患者さん自身の求めておられる治療のゴールも違いますもの。

ですから、

実際の治療での【細工】に懸かっている際には

逆に、

頭の中は真っ白なものです。

手先が勝手に動くと云う表現がピッタリなんじゃないかと。

無心の境地で手当てに専念しているものです。

ですから、

いざ治療に取りかかる瞬前まで、

悩みに悩みます。

それと、

手当てが終わってから次の治療までの期間は、

先の為した治療が上手く奏効するのかと、

治り方をジッと、

観察することがとても大切な作業だとも

これは経験上、

手を抜けません。

これが私の歯科治療の進め方です。

ですから、

歯の治療を、

チョコッと、ササッと、

済ませて下さいと云うリクエストであれば、

石を投げれば歯科医院に当たるって云うくらいの昨今です。

私の力は及びません。

本当に困ったと云う患者さんだけで、

私は精一杯です。