今朝の一番の患者さんはメンテナンスの方でした。
70代の男性で、
私が若い頃からの患者さんです。
歯並びの矯正治療を行い、
奥歯は上下左右、
修復治療を行った患者さんです。
当時は自信がなかったので、
奥歯の修復は金属にて行った症例です。
患者さんは設計士の先生で、
生真面目、几帳面を絵に書いたような性格の持ち主であり、
歯磨きは完璧な、
優等生的な患者さんです。
数年前にご病気され、
設計のお仕事はリタイアされたことから、
私は大いに案じているのです。
歯の方だけは、
患者さんに助けられ、
治療終了当時のまま、
何事もなく順調に推移しています。
お心が少しばかりお元気でいらっしゃらないので、
月に一度の割合で、
私は患者さんとの雑談で、
少しでもお元気になって頂きたいと、
馬鹿な話を降っているのです。
で、
今は奥方とお二人だけの生活でいらっしゃるとのこと。
○○さん、奥方に腹がたつことないんですか?
いかにも温厚なる○○さんでも、
先生ね、一昨日は家内に腹がたって、
布団を別室に運んで寝たんですよ。
ふ~ん?
やはり、そういうもんか !
女性の口と云うのは、
本当に達者で、
弁護士なんぞは女性の天職ではないか?
と、私は常々思うのです。
女性独自の理論展開は向かう処敵なしであり、
男なんぞは絶対に敵う筈はありません。
女性は弱々しいと云うのは、アレハ絶対に嘘だと、
この歳になって熟知したのです。
私の歳になっても女性の好きな人がいますが、
私からすれば恐れ知らずの無法者だと。
手術に際しても男はジタバタされますが、
女性はシッカリされて居られることからも
よく判るのです。
私は益々、
歯と機械に向き合う方が無難だと、
今朝の患者さんとの会話から実感したのです。