月別アーカイブ: 2016年5月

休日なのに

プロ野球の選手などは、どう過ごしているのでしょうね?

派手に週刊紙などで、

夜遅くまで盛り場をネェチャン連れで徘徊している選手も

多く見掛けます。

スポーツマンなんでタフなんでしょうか?

私ら医者は、

ある意味、肉体労働者兼知的労働者だと言えると思います。

端から観るほど楽な稼業ではありません。

仕事の無いときには、

一気に疲れが噴き出します。

この歳ともなれば、その傾向はひとさら酷くなる様な気がします。

周囲には悟られないように心がけていますが、

反面、

周りは、他人事だから理解できないのでしょう。

寂しがり家の私ですが、

犬は別として、

最近、独りが落ち着くようになりました。

若い時分は自由人の典型だった私ええす。

昔返りしているのでしょうか?

面倒に気を遣うのもウンザリですし、

私ほどに気のつく人間は、そうはいないでしょうし。

精一杯、仕事に向き合ってきたもんですから、

なぁなぁの人の対応は、

私は気に入りません。

其れなら、犬と一緒がマシだと。

で、

今ですか、

論文を書いています。

イヤな役割

今にして考えると、

私の育った【医局】は厳しかったンでしょうね!

新人歯科医として【医局】の先輩たちを観て私は、

仰け反りましたもの。

ショッチュウ叱られてました。

注意されるのは、呼吸するのと同じ頻度。

何時もと云うことです。

トイレの中で必ず自分で自分に言い聞かせていました。

「クソッ!いつか観てろよ!」

もの凄く!細かい性格を持った人たちの集団。

それが【歯科保存学講座】でした。

よくよく考えれば、当たり前なんです。

歯科の専門分野のなかで一番細かい分野ですから。

其処に在籍する期間に、

何時しか私も、細かい代表みたいになっていました。

で、

現在、私は論文を書いています。

私が国内の学会誌に投稿する論文を。

嘗ての私の上司である前山口準教授が、海外の学会誌に投稿する論文を。

実際の実験の実施は、ウチの生物学の岡準教授に担当して貰っています。

先週、大学の構内で岡先生が挨拶に来られた際に、

ビックリ仰天して仕舞いました。

恰幅の良い先生でしたが、ゲッソリ!と痩せ細って仕舞って。

私は、岡先生は実に良くヤったな!と思っています。

が、

相当にキツかった!ンでしょうね。

可哀想な想いは当然在るんですが、

今からが、

岡先生の力の結晶の実験の披露ですから。

ここは最後の篩で精査して、

良い論文を書かなければ!と。

また、学会発表の演題の席には、

岡先生が立たねばなりません。

想定される質問も準備した論文でなければなりません。

診療以外の時間を、

私は寺に籠った僧侶のように

論文一色で過ごしています。

プレッシャーに、慣れっこになったから、

私は当時の体型を維持出来てるんです。1449465800763

 

プリティウーマン

私が贔屓の役者は、アルパティーノと役所広司さん。

でも、

リチャードギアの映画も、必ず観ます。

では贔屓なのでは?

リチャードギアは格好良すぎて、

腹が立つので、

贔屓の範疇には入れません。

このリチャードギアの映画に【プリティウーマン】、

覚えて居られるでしょうか?

ジュリアロバーツ演じる娼婦が、

バスルームで、

バトラーのデンタルフロスを使うシーンが妙に印象的でした。

私もデンタルフロスは頻繁に使います。

私の場合は、ジョンソン&ジョンソンのノンワックスが贔屓ですが。

このデンタルフロス。

ケースの中から必要な長さだけ引っ張りだして使います。

で、

左右の指に巻きつけて器用に、

歯と歯の間の汚れを落とすモノです。

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最近では、

コレが面倒クサイと云って、

小さなYの字の様な器具に予め糸が張って準備されているモノもあります。

コレは知恵、工夫、アイデアなんでしょうね!

で、

ご自分で実際にトライしてみて下さい!

ご自身の口とは言へ、

使った後の糸を匂ってみて下さい!

ねっ!

だから私は、従来からの方法なんです。

仕事柄なんでしょうか?

遺伝なんでしょうか?

育ちなんでしょうか?

私は、綺麗さをとっても重要視するのです。

ノンフラップ.インプラントへの警告

少し前に、某女優さんが胆管膵臓癌で亡くなった記憶は

未だ新しいかと思います。

まだ若いのに!と驚いたのですが、

もっと驚いたのは、

手術方法を【女優】として

メスで身体に傷つける開腹方法を拒み、

内視鏡下での手術にこだわったという事です。

【プロ】としてのご自身の判断基準が在ったのだと思います。

メスを使って傷口を造る従来からの手術は、

傷口が残ると云うことは勿論の事ながら、

身体に大きな【負担】をかけると云うマイナス面が在ることを

患者さんよりも医師の方が、

その辺はよく認識しています。

だからこそ、

【身体に侵襲の少ない手術方法】として

【内視鏡下での手術】が出現した経緯があり、

医療現場に於いても、

その技術革新に大きな労力を割いているのです。

が、

【内視鏡下での手術】は、手術視野が狭く限られている!

と云う事実も認識しなければなりません。

また、

手術の際に、実際のオペレーションにおいても、

医師の直接視野での行為ではなく、

医師と患部の間には【レンズ】の介在が在ることを忘れてはなりません。

優れた外科医であれば、

【内視鏡下での手術】の限界を瞬時に感じたならば、

反射的に、

即座に、

メスを手にして【開腹手術】に切り替えると思います。

【内視鏡下での手術】が得意な医師と、

【開腹手術】が得意な医師が一致するとは限りません。

が、

手術をお受けになられる時が仮に在るならば、

両方の特技を持つ医師に身を預けるべきです。

関東の国立大学医学部の附属病院にて、

同一医師による【内視鏡下での手術】の失敗が多く問題化し、

報道を賑わせた事も記憶に新しいでしょう。

手術方法には、其々の特色があります。

其々のメリット、デメリットがあります。

が、

それよりも手術成功の大きな鍵は、

【執刀医の差】と断言出来るでしょう。

インプラント治療においても、

盛んに【ノンフラップ手術】の宣伝文句を目にします。

この様な時に私は、

先の医師の現場での状況を重ねて思い出すのです。