イヤな役割


今にして考えると、

私の育った【医局】は厳しかったンでしょうね!

新人歯科医として【医局】の先輩たちを観て私は、

仰け反りましたもの。

ショッチュウ叱られてました。

注意されるのは、呼吸するのと同じ頻度。

何時もと云うことです。

トイレの中で必ず自分で自分に言い聞かせていました。

「クソッ!いつか観てろよ!」

もの凄く!細かい性格を持った人たちの集団。

それが【歯科保存学講座】でした。

よくよく考えれば、当たり前なんです。

歯科の専門分野のなかで一番細かい分野ですから。

其処に在籍する期間に、

何時しか私も、細かい代表みたいになっていました。

で、

現在、私は論文を書いています。

私が国内の学会誌に投稿する論文を。

嘗ての私の上司である前山口準教授が、海外の学会誌に投稿する論文を。

実際の実験の実施は、ウチの生物学の岡準教授に担当して貰っています。

先週、大学の構内で岡先生が挨拶に来られた際に、

ビックリ仰天して仕舞いました。

恰幅の良い先生でしたが、ゲッソリ!と痩せ細って仕舞って。

私は、岡先生は実に良くヤったな!と思っています。

が、

相当にキツかった!ンでしょうね。

可哀想な想いは当然在るんですが、

今からが、

岡先生の力の結晶の実験の披露ですから。

ここは最後の篩で精査して、

良い論文を書かなければ!と。

また、学会発表の演題の席には、

岡先生が立たねばなりません。

想定される質問も準備した論文でなければなりません。

診療以外の時間を、

私は寺に籠った僧侶のように

論文一色で過ごしています。

プレッシャーに、慣れっこになったから、

私は当時の体型を維持出来てるんです。1449465800763