日別アーカイブ: 2016年5月23日

開業医の生活って

先程、インプラントの埋入手術が終わりました。

粛々と粛々と。

40分位で終了しました。

次は、修復治療の患者さん。

で、

その次は、マイクロスコープを使った根菅治療の患者さんです。

他人のやり直しほど大変なモノはありません。

今日の治療のメインイベントは、

最後のマイクロスコープ治療です。

帰宅するとグッタリでしょう。

明日は夕刻までの診療所で、

直ぐに空港へと。

空路東京へ。

で、

新幹線に乗り換えて新潟へと。

新潟の自宅に入るのは深夜12時はまわっているでしょう。

翌日は大学へ出勤。

昼前に入る重役出勤ですが。

午後いっぱいは【歯科保存学】の実習の監督。

夜は学生への小テストの監督。

その後は、

保存学教室第二講座にて、

新海教授、山口前準教授らと研究打ち合わせ。

また深夜になるでしょう。

翌日は、逆の行程で帰途へ就きます。

週末は診療で、

日曜日の朝一番のフライトで再び、上京。

夕刻まで、

師匠の内藤先生の診療所にて個人指導を受けて、

午後の7時から吉祥寺にて、

手術を2症例、執刀。

で、朝一番のフライトで高松市へと。

朝から通常通り、手術が入っています。

開業医の生活って、

全然、優雅ではないのです。

他のメーカーのインプラント患者さんが転院してきた際に

【他のメーカーのインプラント患者さんの転院】って、

よく聞く話なんですが。

通常、歯科医院で取り扱うインプラントの種類って、

1種類か多くて2、3種類だと思います。

それは機具への投資の問題と、

インプラントにはそれぞれ【クセ】が在りますから、

どうしても慣れたモノを使いたいと、

私も昔、そうでしたから。

しかし既に28年が経過した私のインプラント治療です。

色々なメーカーの講習会を依頼されたり、

そうなれば使ってみない訳にはいきませんので。

また、他所でインプラントの治療をお受けになられたのですが、

逢わなかったのでしょうね!

私の診療所へ転院される患者さんも多いですから、

そんなこんなで、

色々なメーカーのインプラントの機具を準備するようになりました。

メーカーも協力的で、

無償で機材を頂く場合も多いですし。

で、

色々なインプラントを使ってみて、

今では症例によってインプラントを使い分けするようになりました。

全身状態、骨格、骨質などによって、

インプラントを使い分けています。

それでも、

未だ私が使っていない未経験のインプラントの患者さんも来られます。

どうするんですか?って?

簡単です。

レントゲンからのインプラントの鑑定は、ほぼ可能です。

で、

そのインプラントメーカーに電話するんです。

「四国の三枝です。御社のインプラントを入れた患者さんが来られました。

ご指導お願いできますか?」

と。

スットンで、私の診療所に来て下さいますね。

で、ジックリと半日ほど説明を受けて。

後は、束になったデーターと文献を

数日かけて読んでと。

解らない処は、直ぐにメーカーに電話します。

転院患者さんは、

インプラントを入れる手術よりも、

アバットメントの再製作から冠の再製作がほとんどです。

インプラントを入れたけれども、

噛みにくい、

磨きにくい、

見た目が悪い、

ってのが、ほとんどですから。

修復治療は、工夫とインプラントの精度の【クセ】を

私が把握するのが大切なんです。

転院患者さんで手術が必要な場合は、

ほどインプラント周囲炎の症例で、

インプラントの上の方の骨が溶けているモノです。

コレは、

インプラントの周囲を清掃して、

溶けた骨が再生するようにすれば良いので、

どこのインプラントであっても

手順に差はほとんどありません。

私サイドの技術の問題です。

これだけインプラントの患者さんが増えました。

何処かのメーカーだけにこだわっていれば、

治療になりません。

私の診療所では、どこのインプラントでも対応しています。

 

【浪花節】だよ人生は!

傍目からして観れば【クダラナイ】と、

お感じになられるようなモノを

妙に大切にする【質】の私です。

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どうですか?

オモシロイでしょう?

【清水の次郎長一家】の子分の名前を記載した日本手拭いです。

私は【浪花節】が好きです。

風呂の浴槽の中でユックリと足を延ばして寛ぎ極まると、

つい、

【浪花節】を唸ってしまいます。

この様な環境で育ったからでしょうか?

風呂から息子の唸る【浪花節】が聴こえてくるのも珍しくない光景です。

廣澤虎蔵師匠なんて、

今は殆どの方がご存知ないでしょうね。

師匠の唸る【清水の次郎長一家】の全曲CDを

長距離ドライブの際には必ず聴いている私です。

高松市から東京までの行程で、

丁度、全物語を聴くことができます。

森の石松最後のくだり辺りは、

左手に富士のお山を仰ぎながらと云う感じです。

私のこの【浪花節】贔屓は、

恐らく幼い頃のラジオの影響だと思います。

ビジュアルのない世界は、

想像力を育てます。

今の時代に育つ子供たちが、

スマホやゲームに興じる姿に

違和感を覚えながら横目で眺めています。

直ぐにリセットできる便利さは、

本当に便利なのでしょうか?

抑揚ある人生の叫びである【浪花節】。

大概の同乗者は、

節に眠気を催すようです。

あァ、もったいない!