カテゴリー別アーカイブ: ただの日記

祈り

昭和9年生まれの・母の、

今日、

誕生日です。

健やかな・気持ちで、

過ごしている・のでしょうか?

私は・母の所在を知りません。

昨年の敬老の日に、

電話で・会話した時が、

生涯最後の、

母・息子の触れ合いでした。

母の置かれた境遇から、

母が切望した、

息子に迎えに・来て欲しいという【夢】は、

儚い夢であり、

直ぐに・迎えにゆくからな!

と、

叶う筈などない事を・識りつつ、

私は・嘘ではありませんが、

妨害が介入する事を識っていましたので、

心の中で、

母最後の声を、

鼓膜に焼き付けたのです。

東北地方に暮らす姉が・世話した施設で、

母は・暮らしています。

施設の名前も・場所も・知りません。

姉夫婦の思惑は、

私の生きる【物指し】とは・全く違います。

ですから、

姉夫婦を信じ・頼った母の、

自己責任と言えば・そういう事になります。

カルテを記載する際に、

今日が・母の誕生日だと・気づきました。

遠くを眺め、

健やかで、

穏やかな心で、

もう幾ばくもない時間が、

幸あるもので・ありますようにと、

目の前の・聖母マリア像を見つめ、

祈りを捧げた・私です。

 

読む・読む・読む!

普段から、

診療所と・家の往復以外は、

外出したく・ない私ですから、

外出自粛要請って、

あんまり・関係ないと・云えば・無いんですが。

それでも、

眼に見えないウィルスから、

惚れられては・困りますから、

なんとなく・憂鬱な日々を・過ごしていました。

大学も、

まだまだ学生に対して、

自宅での・オンライン講義を継続しています。

という訳で、

私の出番は・まだ在りません。

学生との関わりから、

大いにコチラ側が、

学ばされていましたから、

少々・淋しい想いが・します。

という訳で、

今年は、

書籍に向かい合う事に専念している私です。

昨夜は、

この書籍。

非常に・良かったです。

元来、

読書しない・人を、

私は、

重く・みて・いません。

歴史、文学、哲学、宗教、芸術、

専門領域以外の、

コレら・から、

大局的視点が、

生まれるからです。

読書は、

書店を徘徊し、

インスピレーションから手にした書籍を、

読むべし!

私は・そう思っています。

毎日の恒例行事

ソファーに腰掛けたと・思ったら、

ベッドに入ったら・入ったで、

直ぐに、

どこからか・気配を嗅ぎつけて、

ダ~ッ・て、

駆け走って・来ては、

コレ!

どういう・積もり・ナンでしょうか?

ほっといたら、

ズッと、

ペロペロ・やってます。

一昨年の年末に、

殺処分・直前に、

保健所から・引き取った

生後数ヶ月のメスの雑種犬の・サナちゃん。

今でも、

自宅庭・以外は、

絶対に、

外に出たがり・ません。

他所の人間も・全く・受け付けません。

よほど・恐ろしい想い・したのでしょう。

が、

家の中は、

彼女にとっては・天国のようです。

駆け走り、

ジャ~ンプ!

そんな1年と・少々でした。

しかし、

この毎日の恒例行事の・コレ!

ナンとか・なりませんかね。

食べ・ログっ?歯科にもっ!

先刻、

某企業からの・営業活動を体験しました。

このような時勢ですから、

営業マンが、診療所を訪問するのでは・なく、

ズームを使っての・説明だというので、

ほぅ・ズームって・最近・巷で耳にする機会が増えた、

遠隔会議や・テレ授業で・使う・アレやなっ!

営業内容には・全く興味は・ありませんでしたが、

ズーム体験したくて、

お昼時の30分ほどを、

その企業の営業マンに、

時間を・割いたのです。

で、

ズームは・兎も角、

2重の意味で、

私は・大いに激怒したのです。

と言うのは、

インターネットで、

患者さんが、

例えば、

インプラントとか、

マイクロスコープとか、

根管治療であるとか、

歯科矯正とか、

そういうキーワードにて、

検索すると・しましょう。

すると、

【地元の名医】として、

その企業から【選ばれた】歯科医院が、

示されるンだ・そうな。

その、

選ばれた【基準】ってのが、

大笑い!

というより、

歯科医師を・カモに・すんな!バカヤロウ!!

全く・舐めた・話しで、

ナンと、

初期費用?として、

【140万円】支払う事が・名医として選ばれる・条件なんだと!

で、

虫のよい話しは、

ズームを利用した画面の・向こう側で、

厚顔無恥なる・営業トークは、

まだまだ続きます。

更に!

毎月・何万円も、

メンテナンス料金が・必要ですって!

レストランを選ぶ際に、

私は利用しませんが、

食べログって・有名な検索サイトが・人気の昨今。

ソレなりの、

評価基準ってモノが・在る筈です。

そうでなきゃ、

【ヤラセ】じゃ・ないですか。

ヤラセでも、

レストランが・140万円も・最初に支払う・と、

思いますか?

レストランが・毎月にメンテナンス料金として、

数万円も・支払う・でしょうか?

マトモな経営を行うならば、

大切な経費は、

仕入れ原価など、

レストラン事業の根幹に、

重きを置く筈です。

また

【商い】とは、

薄い利益を・コツコツと・積み上げて、

お客さんからの・信用を、

長い年月をかけて・築くモノ。

よほど、

歯科医師は、

お金持ちか?

世間知らずの阿呆だと、

思われて・るんですね。

患者さんの治療を行う事で、

患者さんから・直接・頂く・大切な【診療報酬】です。

こんな【ヤラセ】に・使う訳には・イキません。

【名医】とは、

自分で・名乗る類のモノでは・なく、

まして、

【金】で・買うモノでも・ありません。

で、

聞いてみたんです。

貴方の大切なご家族が・大変なご病気になったとして、

貴方なら、

そんな医者に・診てもらいますか?

爆笑しました。

イヤです!

即答でした・から。

序で、

その【金で買った名医】なる方々の、

自信満々たる・お姿を、

サンプルと表されてましたが、

見せて頂きました。

しかし、

営業形態も・様変わり・したモノです。

営業の初歩って、

靴が磨り減る位に・歩け!

そう・教えられて、

私は育ちました。

ソレが、

思いつきだけで、

電話だけ・適当にかけて、

テレビ電話で、

営業でしょう?

仕事ってモノを・舐めるんじゃ・ネェよ!

皆さん、

インターネット情報での【名医】って、

こんな類も・在りますから、

御用心・御用心。

 

 

生きる

父が・召されて、

もうすぐ1年が・来ます。

もっと・息子らしく・接してあげれば良かったと、

後悔しています。

性格的には・全く逆の・父息子でした。

価値観も・生き方も・全く逆の・父息子でした。

ただ、

私も歳を経る度に、

声が・大きくなりました。

聞こえ難くなったのか?

それとも、

考え事が増えて、

耳に入らなく・なったのか?

ついつい、

声が大きくなったと、

家族から・疎んじられる機会が・増えました。

そのような時、

少し・傷つきます。

父に、

恥ずかしいと言った事を・後悔しています。

食事の好みも、

父に・似てきたような気分に・なる機会が、

時たま・在る今日この頃です。

毎日、

お仏壇の・お世話をしながら、

話しをするのが・日課になりました。

複雑な・想いです。

ただ、

一家の家長としての自覚と責任が・無かったという

私の父の人生への評価は・手厳しいモノですが、

ソレはソレで・良いのだ、

父には・父なりの・やむを得ない事情が在った事として、

責める気持ちは・毛頭・ありません。

せがれも、

いつか私の生きた結果について、

手厳し評価を下すでしょうから。

人が生まれて、

生きて、

死ぬ。

ただ・ソレだけの・事です。

でも、

死んでも、

誰かの・記憶の中では、

生きてるんです。

ソレならば、

一生懸命・丁寧に・生きるべきと、

そう・思うンです。

だからこそ、

歯科の仕事にも、

情熱の灯火が・衰える事は・無いのです。

 

視点

大学卒業を前に、

卒後の進路は、

大いに・悩みました。

都内の著名な開業医に就職し、

鍛えて頂くべきか、

卒後研修のトレーニング・センターに進むべきか、

大学病院に就職するのが・無難なのか、

それとも、

大学院へ進み、専門領域を決めて、

その分野を掘り下げてゆく・べきか。

で、

結局は、

大学院で歯科保存学を専攻する・博士課程を・選んだ訳です。

元来・私は、

口腔外科に誘われていたんですが、

入れ歯に・最も興味が・あったンです。

学生時代から、

著名な入れ歯の・開業医の名医に、

可愛がって・頂いていましたから、

そこで、

修行を積む事も・できました。

が、

私は・対極に在る・歯科保存学を専攻したのです。

これには・訳が・在りました。

歯科保存学を・歯科医学の【王道】であると、

歯科保存学が・歯科の根幹であると、考えていたからです。

後に、

歯周病の外科治療、

インプラント治療などの外科治療を学ぶ際に、

口腔外科的観点ではない、

歯科保存学的観点から・考える事ができました。

入れ歯治療についても、

好きこそ【モノの上手なれ】では・ありませんが、

これも、

歯科保存学的観点からの・入れ歯治療の根幹となりました。

蝋・ワックスの上に・人工歯を並べるンです。

入れ歯治療で・もっとも大切なステップです。

何度も・何度も・

患者さんの・お顔と比較し、

並び変えるンです。

私の感性と指先が、

患者さんの・表情を創るンです。

責任ある・緊張感ある・ステップナンですよ。

インプラント治療であれば、

インプラントの位置が、

この人工歯の配列場所で・決まってきます。

本当に・緊張感のある・治療ステップナンですよ。

教養

歯科医学の・専門書で、

脳ミソが・飽和状態に至った時の、

熱ぅ~い・珈琲で、

一服。

その珈琲のようなモノが、

読書ナンです。

今は、

この書籍。

ヨーロッパの文化遺産に味わうには、

宗教的背景を・識らねば、

本当のところを・理解できません。

ですから、

好んで、

歴史・宗教・哲学の分野を選んでいる・ようです。

この分野を・幾ら学んだ処で、

私は・素人ですから、

収入に結びつきません。

でも、

勉強しても・勉強しても、

一向に、

お金儲けに・繋がらない【学問】を、

継続的に行う事が・大切な所作だと・思っています。

これを・即ち、

【教養】を・身につける・という事でしょう。

この【教養】って【余裕】が、

実は、

仕事上・大きな・裏づけと・なるんですよ。

急がば回れって・云うじゃあ・ないですか?

学問に・近道なんて・ありませんもの。

歯科医学を・さまざまなる観点から、

近づいて観、

時には、

遠視的に・眺め、

あるいは、

斜めからも・観てみることも、

大事なんじゃ・ないですか?

歯は、口腔の1器官です。

口腔も、人の身体の1器官です。

ホルモン分泌や・メンタル・疾患に、

歯・口腔は、

大きく・揺さぶられます。

私は臨床医です。

臨床医は・患者さんの異常を、

【虎の目】で、

診ています。

人を【丁寧】に診る仕事をするのが・医師の使命です。

当然、

教養は・要りますよね!

軌跡

診療所のデスク脇に、

300年前に造られた【書棚】が・在ります。

英国の品です。

この旧い書棚の中の書籍は、

いつか私が・天に召された後に、

せがれ・や、娘たちに、

遺してやれる・父の知的軌跡です。

遺品を整理する際に、

必ず・彼らの眼に入るでしょうから。

子どもたちに・望むことと云えば・ただ1つ。

【考える】ことを・放棄しない・人生。

その際の・大きな指標となるであろう・という、

私なりの意図で・選ばれた書籍を、

私の【考える歯科治療】を・行うデスク脇に、

並べています。

院長室の壁の一面いっぱい・に、

床の上に・高く積まれた書籍は、

選ばれた書籍が、

選ばれたベースとなるための、

私の知的彷徨いの・数々。

この書籍群は・ドンドン増える一方で、

また、

診療所の書棚の中の書籍も、

院長室へ・格落ちに・なる物も・出、

行き来・する訳です。

先般・ご紹介した・この書籍。

診療所の書棚の中へと。

なぜなら、

私の心情を、

代理で・認められているかの・錯覚を覚えたからです。

驚き、

驚愕し、

戦慄し、

頁を・閉じたのです。

無歯顎のインプラント治療

歯が・全く・無い・患者さんに対する

インプラント治療を・行う際には、

私は、

必ず、

1度は、

仮の・総入れ歯を・製作します。

顔貌・噛み合わせ・など、

仮の・総入れ歯と云えども、

私は【マジ】で、

コツコツと、

総入れ歯を・創ります。

で、

初めて、

インプラント治療の・設計に着手するのです。

そうでなきゃ、

絶対的な安定した・成績は・得られないと・確信しています。

スピードも・大切ですが、

歯科医学の・王道は、

スピード競争では・ありません。

 

 

メッセージ

昨日の日曜日。

早朝から・お願いしていた庭師さんが、

庭木の剪定をする中、

診療所へと。

新患の患者さんの・資料を前に、診断作業。

午後から、

お一方の・手術。

夕刻になって、

恐る恐る、

完全武装で・書店へと。

アマゾンでの書籍購入は・便利ナンですが、

やはり書籍購入は、

書店で・なければ。

数冊・買い込みました。

で、

昨夜は、

この書籍を・一気呵成に。

書店の中を・徘徊する私は、

思わず、

立ち止まったのです。

表紙の写真が、

私の叔父と・ソックリだったからです。

海軍兵学校卒の海軍士官であった叔父は、

連合艦隊最後の特攻作戦で・沖縄を目指して・海に乗り出しました。

生きて帰って来られた事を・悔い、

戦後・産婦人科医師として、

医療職を全うしました。

私の・人間形成に、

最も大きな影響を与えた・人でした。

なぜか、

書棚の上の・この書籍が視界に入った瞬間、

私の身体は・凍りついたのです。

叔父からの・メッセージと・気づき、

私が・文字を拾っていたのは・言うまでも・ありません。