大勢の若い歯科医師が
私の話しを聞きに、
こんな田舎街の診療所へとお越し下さいます。
その中でも特に私が眼をかけているのが、
東京吉祥寺開業の小出 明医師です。
彼が忙しいのを承知で、
月に1度の割合にて、
日本歯科大学は東京の飯田橋に本校が在りますが、
彼には、
新潟校の保存学教室の新海航一教授のもとで、
トレーニングを受けることを指示したのです。
新海教授は私と息子の主治医です。
ですから、
新海教授に対する私の中での歯科医師としての評価の高さが
お分かりになられるでしょう。
新海教授は寡黙な人です。
謙虚な人です。
が、
細かい性格も、
これは病気の域とも言えるでしょう。
私とは6歳違いです。
私が歯科大学に入学した際に、
新海教授は新人医局員になりました。
ご自身の研究のための、
人間モルモット?として私は患者になりました。
そういう訳で、
新海教授とは長い付き合いです。
近い距離の関係ですから、
私が大学院生として医局に入った際には、
先生なりの姿勢での指導を受けました。
当時は講師であったと記憶しています。
当時の先生の指導は、
極めて厳しいモノでした。
怒ることはありません。
が、
ネチネチ?
ご本人がこのブログを見たら
アノ野郎!
と怒るかもしれません。
しかし、
よくもまぁ!
と思う位に、
細かな処まで、
指摘を受けました。
私ですか?
反論はできません。
その通りでしたから。
医学を学ぶ者は、
自分の【いたらなさ】と【未熟さ】を
素直に自覚して、
欠点をひたすら修正することが
最も大切な姿勢です。
私の現在の仕事は、
初期に、
新海教授から指導を受けたことが幸いしています。
そういう訳で、
次代を担うエースになられるでしょう
小出医師には、
新潟へ通うことを指示したのです。
良い歯科医師を作ることは、
私らの仕事でもあるのです。