気持ちの持ちよう1つで


好きな人の意見なら素直に聞くけれど、

嫌いな人の意見には耳を貸さない。

そんな時代が在りました。

そんな私に、

意見と云うものは相手を離れて、

客観的に受け止めるものだと

気づかせてくれたのが【歯科治療】でした。

【誰が言おうと、正しい意見には従うべきだ】

この言葉が正しいことは、

治療の結果から認めざるを得ない経験を重ねることで

否応なしに身にしみるものです。

【間違った意見に従う必要はない】

ただし、この言葉には大きな仕掛けが在ることも、

後に気づくことになりました。

相手の意見を検討するためには、

まずは自分が自分なりの意見、判断を持っていなければなりません。

さらに、

自分の考えのみが正しいとは限らないと云う【謙虚さ】と、

他人には他人の考えがある、

と云う相手の人格への尊敬も必要だからです。

いくら人の意見を聞いたとしても、最終的に決断を下すのは、

他ならぬ自分であり、

その決断の結果に対する責任は、

あくまでも自分に在ります。

慎重に慎重にとなればなるほどに、

自分が【聞きたくない意見】を言ってくれる人を

大切にしようと、

考え方が変化したように思います。

私は椅子が好きなんです。

診療所の至るところにチョッと座れるように、

椅子を置いています。

その椅子の直ぐ脇に、

これもチョッとしたアクセサリーを置いています。

椅子に腰かけて、

チョッと考え事をと云う瞬時を

大切にしています。

ミニチュアの歯科治療椅子は、

この診療所の新築祝いとして、

東大阪開業の本多正明先生から頂いた大切な品です。

素敵なモノに囲まれて、

心に余裕を持ちながら、

私は患者さんとの時間をご一緒しています。