【違い】が判る患者さん


嘗て私の診療所にて修行した歯科技工士の今の仕事を

新しい患者さんの口腔内所見から観る機会が在ります。

私が手解きしましたので、

製造者名を記していなくても判ります。

其れが職人と云うモノです。

が、

月日の経過と技量の進歩が決して比例しない事も

判りました。

情けない想いになります。

本人の努力不足と怠慢の賜物か、

私の指導が悪かったのかは判りません。

が、

当の私は進化し続けていますから、

私は不思議でなりません。

また、

この様なセミプロの域でしかない仕事の

見分けもつかない歯科医師の観る眼の無さにも

驚きを通り越し、

私は完全に舐めています。

私の患者さんの歯には入れられませんので。

入れ歯についても、

なぜ噛めない入れ歯しか造れないのか判りません。

素人目からすれば判らないでしょうが、

私の患者さんには【違い】が判るようです。

私はそんな患者さんに支えられています。