昔、何処かの歯科の先生処で、
前歯にセラミックの冠を入れたんだそうです。
で、
その内の1本が、
ポロッと外れて。
差し歯の土台が根に対してクサビの力が加わったンでしょう。
根の上の方で斜めに折れてました。
笑って下さい。
原始的でしょう?
物干し竿のような棒を隣の歯にくっつけて支えにし、
折れてる部分が露出するようにと、
歯の根にピンをたてて、
ゴムで引っ張り出してるんです。
で、約20日後。
どうですか?
ピンが物干し竿にクッツイテるでしょう?
これだけ引っ張り出せたんです。
ただ、
歯茎も一緒についてきますので、
小さな外科処置で、
歯茎の手当てを行う必要があります。
その際に、
折れた根の破片は取り除いて、
綺麗にします。
隣のセラミックの冠も当然その時に、
歯茎の手当てを加えます。
だって、被せは確かにセラミックですが、
被せた境目が全く適合していない不良品ですよね。
健康な歯茎に甦らせて、
綺麗な口元へと変わっていくでしょう。
まだまだ使える歯は
抜きませんよ。
それが歯の番人たる歯医者の仕事です。