大きな目標に向かって日々を過ごす。
その間ずっと、
不安感に押し潰され、
諦めることを勧める別の自分の声を惑わされたり、
しかし諦められない未練がましい自分を責めてみたり、
結果を迎える運命の一瞬まで、
その様な状況は情け容赦なく続きます。
で、
念願のかなった時の【達成感】は何物にも変えられない大きな自信となります。
私の今は、
こうした達成感から得た自信だけで
支えて貰っているようなモノです。
未だに私には目標が在ります。
ですから先に述べた不安感も当然ながら日々感じています。
若い頃と違って、
逃げると云う手段よりも、
目標へ辿り着くための手段を
ひとつきりではなく、
複数、
見様によっては蜘蛛の巣を大きく広げたかのようにして
結果の方が引っ掛かる仕掛けを仕込んでいます。
年の功かもしれません。
が、
大きな達成感は、
悲しいかな!
不器用に一本道での勝負をかけた若い頃に優るモノはありません。
人と出会い、
人を知った時に、
瞬間に、
この人が【達成感】への道を歩いた経験あるか否かが判るようになりました。
それは【逃げない人】に特有の【匂い】が在るからです。
その様な人が本当に少なくなりました。
私は目標を持っていますと、申し上げました。
長期的目標、中期的目標、短期的目標、今日明日にといった目標です。
この2週間ほど、
私の頭の中は、あることでイッパイでした。
他所で受けたインプラント治療を引き継いで、
上物、所謂クラウンのやり直しなんですが、
アバットメントスクリューの金属疲労が進み、
どうしてもスクリューが外せませんでした。
ドライバーも各メーカーからお借りしました。
自作でもドライバーを調整しました。
超音波のチップも調整しました。
でも全て駄目でした。
折れたスクリューは梃子でも動かない様相でした。
このインプラント体の設計図を頭に叩き込みました。
で、
私は今日、勝負に出ました。
無論、歯が人工の歯であっても私を裏切りことはありません。
スルスルと逆回転しながら顔を出したスクリューに
「ようこそ」と、
後は、何時ものように何時もの手順で治療を進めたのです。
コレは達成感と云うよりは、
専門家としての、
プロとしての【プライド】です。
私の治療は、
どこかの講習会で覚えたインプラントではありませんから。
次の患者さんはマイクロスコープ治療。
その後が、治療説明の患者さんです。
そんな今日の1日です。
そう言えば昨夜は息子と電話にて口論になりました。
「 父ちゃん、半日は勉強してます。勉強してないって決め付けないで欲しい!」
私の反論ですか?
「 尻に糊をつけて椅子から離れるな!飯食う以外は勉強せぃ!」
息子が其れを実現できたら、私のストレスは半分以上軽くなるんですが。
息子だからこそ、我慢して付き合ってられるんです。
息子以外には、その人にあったエネルギーしか使いませんから。
息子は【達成感】の【匂い】を体得できるのでしょうか?