年に数度、
50年ほど前に出版された当時の
日本の開業歯科医のスーパースターの診療録の頁を開きます。
【歯への熱い想い】が、ひしひしと伝わって来ます。
で、
歯科医学は進歩したかのように見えるのだけれど、
歯科医の技量や職責への自覚は
むしろ退化したのではないか!と、
感じざるを得ないのです。
私らの仕事は、
職人仕事の意味合いが強いと常々、感じています。
私の診療所の門を叩く新しい患者さんの口腔の状況を拝見する度に、
まだまだ、其処らの歯科医には負けぬと、
安堵する気持ちが半分、
若い歯科医よ、挑んで来い!と、
受けて立とうにも、
その様な【歯が好き】な若人も認められず。
無限の世界が、この小さな歯の中に拡がっているのにも係わらず、
勿体無いと、感じています。