新しくお越しになられる患者さんは、ヤッパリ難しい症例ばかりです。
さて?どうやって治そうか?
歯科の治療などは簡単なもんでは?と、お考えになられて居られる方も多いと思います。
それはありがたいことだと感謝して下さい。
世の中には、それはそれは、歯でご苦労なさって居られる方も大勢居られます。
治療する歯科医が、手を焼く位に難しい症例ですから、
私にとっても、それは同じことです。
私は自分で言うのもなんですが、手先は器用だと思います。
しかし、歯科の治療の成功.不成功は、
それは手先の器用さは最低の条件でしかありません。
確りとした診断と、治療方法の選択、そして治療計画の如何にかかっています。
嘗て大日本帝国が戦艦大和.武蔵.戦闘機O戦という最新.最高性能の軍備を保有していたにも拘わらず、
戦略や政治的判断において稚拙であったために、敗戦の憂き目に遇ったのと同じです。
インプラントやセラミックなどは、治療における1戦術にしか過ぎません。
多方面からのバランスの取れた治療計画を立案する作業が、
治療成功へのパスポートとなるんです。
患者さんを拝見していない時間の多くを私は、
患者さんから収集したレントゲンや資料との格闘で費やしています。