ふと、時計の針を目で追って、あの時の私を思い出してしまいます。
納車して間もない車のタイヤを破棄して、
ホイールに届いたばかりのスノータイヤに履き替えて、
ー お父さん、どうぞご無事で!息子さんは絶対に見つかりますよ! ー
彦根市のタイヤ舘の店長さんに見送られて、
ハンドルを大きくターンしてアクセルを踏み込んだのが、四年前の今です。
顔中は真っ赤に火照り、胸は張り裂けんばかりで、
速く、速く、日本海を目指せと火の玉になったのは
私も人並みの親であったからでしょう。
親の自覚が在るのか無いのか判らず過ごしてきましたが、
本能的な直感を大切にしていたいと、改めて感じて今を過ごしています。