未だに3人の娘たちと一緒にお風呂に入り、並んで床に就いています。
テレビから流れる津波の映像に、娘たちは心が高揚した様子です。
この大きな災害と、父と兄が関係していることに気づいているようです。
並んで床から天井を仰ぎながら、上の娘が口が開きました。
ー パパ!地震の時に兄ちゃんとパパは何があった? ー
一通りの話を聞かせて、あの日の惨状をその通りに話しました。
両の側からすすり泣く声が聴こえます。
未だ不明の方々が2500人も居られることに、娘たちは想う処が在ったようです。
気がつけば、皆が布団から両の手を出して合掌していました。
暫くして、寝息が。
眠る娘たちのあどけない表情と、
あの日、私の残像として生涯残るであろう、被害に遇われた多くの幼児の表情が
心に多くの想うところを‥。
言葉では言い尽くすことが出来ません。
愚かな生き方だけはしてはならないとだけ、
それが生かされた者の最低限の道理だと思っています。