日別アーカイブ: 2019年6月3日

波が来た

高校時代に読んだ【江藤淳氏】の評論を

引っ張り出して、

何十年か・ぶりに読み返そうと思ったのには、

全く意味はありません。

最近、

この手の青春期に読んだ書籍を

再読する機会が増えたことを

不思議な気持ちで、

客観的な眼で、

自分の何故を観ています。

確かに、

頁の上に私の青春期が在りました。

文字を拾いながらの思考も、

当時の風景と共に蘇ってきます。

人生に波が在るとするならば、

最後の青春期というべきモノが在るのではないかと、

ソレが、

今、

大きな【うねり】となって、

押し寄せて来ているのではないかと。

サーファーのように、

それならば、

この波に、

人生経験という技を得た、

当時の私とは違う自分が、

乗らなきゃ損だと・思う気持ちが湧き上がっています。

ダイナミズム。

枯れてゆくのではなく、

悠々と、

足腰を据えて、

大股開いて、

ボードを操ろう。

エール

あのねぇ・先生っ、

60過ぎてから、

ズシン・と、

あぁ・歳経ったって、

実感するモノよ!

そんな台詞を、

人生の諸先輩方から聞かされるたびに、

恐れ・おののく・のです。

そうなんですか!

としか、返せません。

先生なんか、

まだまだ働き盛り!

甘っちょろいわよ!

私の患者さんには大勢の・年長の女性が居られます。

私的には、

そのパワーの凄まじさには、

内心、

女性の平均寿命が長いことに・納得。

今年に入ってから始めた食事改善の結果が、

徐々に、

実感しつつあります。

治療の際の集中力の持続を

我ながら・凄い!

と。

でも、

帰宅してからの、

自分の身体への手当てにも、

相当に気を遣っています。

私の仕事は、

気力・体力勝負ですから。

ただ正直、不安です。

人間は死に向かっての【老い】から

逃げることができませんから。

そんなこと、

皆さんは、お考えにならないのでしょうか。

歯を、

それこそマイクロスコープで視てますでしょっ。

歯も頑張ってるんだなって、

エールを送りたくなるんです。

人が人生のなかで、

歯を食いしばって頑張っている、

その情念を、

全て受けとめてルンですもの。

頑張れ!

頑張れ!

って、

診療のたびに、

歯に向かって、

エールを送ってるんです。

働き方改革って?

昨日の日曜日は診療していました。

歯医者さんの歯科治療です。

この先生の治療は、

今後まだまだ続きます。

で、

昨日の治療が終わってから、

雑談の際に、

私より一回り先輩の大ベテランである先生が、ポロリと。

広い診療室にポツンと・診療台が1台きり。

最初は・訳が判りませんでした。

何故ってな感じで。

でも、

治療を実際に受けた人しか・

コレは判りませんね。

先生ところが、

紹介患者さん・ばかりってのが、

治療受けて・よ~く判りました。

でも、

重労働ですね・先生の治療は。

コレじゃ・1日に何人も診れませんね。

健康保険の治療との違いに納得。

私は嬉しかったです。

自費治療専門の歯科医師って、

要領の良い・儲け主義って誤解を受けやすいのです。

同業の歯科医師から、

そう聞かされ、

少し報われたような気がしたのです。

昨日の治療も、

まるまる半日かかりましたもの。

帰宅してから、

ウチの学生に連絡したのです。

次の出勤時に、

バトミントン部の学生全員を召集したのです。

主将に、

部活の学生全員に、

私の携帯電話の番号を教えるように指示。

なにか悩みがあれば・直ぐに電話せぃ!

コレは先の中学生への虐めラインに、

仰天したからです。

ウチの学生が、

ウチには・他所には居ない先生が居たんだぞ!

面倒見の良い情熱の教官ばかりだったと、

そう自信を持って欲しいからです。

私らの仕事は、

患者さんファースト。

学生ファースト。

自分を捨ててこそ・成り立つンです。

人生なんて・儚いモンです。

ですから、

働き方改革って、

私には何のことだか訳・判りません。