日別アーカイブ: 2019年6月20日

良き時代

私が学部の学生時代の昔話です。

自宅アパートの道路をはさんで、

向かいの一軒家が、

なんと!

母校の看板教授の別宅?だったのです。

ですから、

時々、

玄関戸を空けた瞬間、

互いが、

マヌケタ顔したたと・思いますよ。

マズい!

そんな境地でしょうか。

で、

そんな機会が増えたモンですから、

〇〇教授から声をかけて頂くことが増えました。

三枝っ!

夕方までに洗車しとけっ!

今なら、

アカデミック・ハラスメントって非難されるんでしょうか。

当時の私の気持ちは、

全くの逆でした。

栄光の〇〇教授の誰かさんの車を洗わせて頂く

名誉なお手伝いって、

そんな気持ちで、

汗だくになって、

一生懸命、手洗い・ワックスかけたモンでした。

洗車が終わった頃合いで、

〇〇教授が缶コーヒー持参で、

三枝っ、横に座れってなモンで、

歯科医師としての生き方など、

しんみりと、

夕陽の中で聞かせて頂いたモノでした。

【鬼手仏心】という言葉も、

この〇〇教授が、

医師の職責を言い聞かせて下さった際に、

教えて頂いたと鮮明に記憶しています。

この言葉を重く認識して、

私は歯科医師として患者さんの診療に勤しんでいます。

ですから、

〇〇教授は、

専攻こそ違え、

私の恩師の一人と思っています。

そんな話しを、

日本歯科大学の黒川病院長にしたら、

そうだよな!

昔は・そうだった!

三枝って、

お前、〇△教授、知ってる?

はい、私が大学に帰る際に、

引っ張って頂いた当時の学部長です。

〇△教授って、

私の名前を呼ぶ前に、

馬鹿野郎っ・三枝っ。

必ず、馬鹿野郎という枕詞を使っておられました。

そんなことを黒川病院長にお話しすると、

そうなんだよな!

あの馬鹿野郎って、

実は誉め言葉ナンだよなっ。

で、

俺の話し・知ってる?

???

なぁ・〇△教授って、

ゴルフ好きだったじゃん?

廊下でパターの練習してるわけさ。

そこに若い頃の俺が、

先生、先生って、

近づいて行ったんさ。

すると例の・馬鹿野郎が出ると共に、

パターが竹刀のように、

俺の頭上を打ち付けてきたんさ!

なっ。

〇△教授は、

寸止めの積もりだったンだが、

パターは金属だろっ?

シナってよ!

頭の脳天に一発食らった瞬間、

目の前が真っ白!

で、

気絶だよ。

廊下に倒れ込んじまった!

ここで・おもしろいのが、

〇△教授が、

なんて・声をかけてきたと思うっ?

普通なら、

大丈夫か・黒川っ!

だろっ?

ソレがな、

飄々とした顔で、

黒川、お前、いつから背が伸びたんだっ?

瞬間、

私は泣きながらの・大笑い!

黒川病院長も仰っていました。

俺は、この先生には、

トコトン就いてゆこうと思ったンだ。

で、

昔の教官と学生の関係って、

絆だったよな!

大学での仕事を行う際に、

黒川病院長のサポートは、

非常にきめ細やかな心遣い。

部下の一人・一人を、

実によく観ていらっしゃる。

最近、

小学校、中学校などの初等教育の現場の話題を

頻繁に耳にします。

そんな時に、

私の育った母校の良さをしみじみ・ありがたいと。

歯科医師の日常

オールセラミック・ブリッジの患者さんの治療の

1過程の一コマです。

修復治療に際しては、

インプラント治療だろうが、

ブリッジ治療だろうが、

入れ歯治療だろうが、

基本的な関所というべき手順は、

教科書の目次のとおりに、

チョッと、

省いて・てな・ことは、

厳禁だと、

ズッと戒めてきました。

全ての患者さんには、

最高品質を受ける権利があるからです。

ただし、

歯科医師全てが、

均一レベルの治療を行うことは無理です。

そこは、

歯科医師個人的個人の努力と才能に差があるからです。

だからこそ、

私らの日常全ては、

トレーニングなのです。