私が学部の学生時代の昔話です。
自宅アパートの道路をはさんで、
向かいの一軒家が、
なんと!
母校の看板教授の別宅?だったのです。
ですから、
時々、
玄関戸を空けた瞬間、
互いが、
マヌケタ顔したたと・思いますよ。
マズい!
そんな境地でしょうか。
で、
そんな機会が増えたモンですから、
〇〇教授から声をかけて頂くことが増えました。
三枝っ!
夕方までに洗車しとけっ!
今なら、
アカデミック・ハラスメントって非難されるんでしょうか。
当時の私の気持ちは、
全くの逆でした。
栄光の〇〇教授の誰かさんの車を洗わせて頂く
名誉なお手伝いって、
そんな気持ちで、
汗だくになって、
一生懸命、手洗い・ワックスかけたモンでした。
洗車が終わった頃合いで、
〇〇教授が缶コーヒー持参で、
三枝っ、横に座れってなモンで、
歯科医師としての生き方など、
しんみりと、
夕陽の中で聞かせて頂いたモノでした。
【鬼手仏心】という言葉も、
この〇〇教授が、
医師の職責を言い聞かせて下さった際に、
教えて頂いたと鮮明に記憶しています。
この言葉を重く認識して、
私は歯科医師として患者さんの診療に勤しんでいます。
ですから、
〇〇教授は、
専攻こそ違え、
私の恩師の一人と思っています。
そんな話しを、
日本歯科大学の黒川病院長にしたら、
そうだよな!
昔は・そうだった!
三枝って、
お前、〇△教授、知ってる?
はい、私が大学に帰る際に、
引っ張って頂いた当時の学部長です。
〇△教授って、
私の名前を呼ぶ前に、
馬鹿野郎っ・三枝っ。
必ず、馬鹿野郎という枕詞を使っておられました。
そんなことを黒川病院長にお話しすると、
そうなんだよな!
あの馬鹿野郎って、
実は誉め言葉ナンだよなっ。
で、
俺の話し・知ってる?
???
なぁ・〇△教授って、
ゴルフ好きだったじゃん?
廊下でパターの練習してるわけさ。
そこに若い頃の俺が、
先生、先生って、
近づいて行ったんさ。
すると例の・馬鹿野郎が出ると共に、
パターが竹刀のように、
俺の頭上を打ち付けてきたんさ!
なっ。
〇△教授は、
寸止めの積もりだったンだが、
パターは金属だろっ?
シナってよ!
頭の脳天に一発食らった瞬間、
目の前が真っ白!
で、
気絶だよ。
廊下に倒れ込んじまった!
ここで・おもしろいのが、
〇△教授が、
なんて・声をかけてきたと思うっ?
普通なら、
大丈夫か・黒川っ!
だろっ?
ソレがな、
飄々とした顔で、
黒川、お前、いつから背が伸びたんだっ?
瞬間、
私は泣きながらの・大笑い!
黒川病院長も仰っていました。
俺は、この先生には、
トコトン就いてゆこうと思ったンだ。
で、
昔の教官と学生の関係って、
絆だったよな!
大学での仕事を行う際に、
黒川病院長のサポートは、
非常にきめ細やかな心遣い。
部下の一人・一人を、
実によく観ていらっしゃる。
最近、
小学校、中学校などの初等教育の現場の話題を
頻繁に耳にします。
そんな時に、
私の育った母校の良さをしみじみ・ありがたいと。