波が来た


高校時代に読んだ【江藤淳氏】の評論を

引っ張り出して、

何十年か・ぶりに読み返そうと思ったのには、

全く意味はありません。

最近、

この手の青春期に読んだ書籍を

再読する機会が増えたことを

不思議な気持ちで、

客観的な眼で、

自分の何故を観ています。

確かに、

頁の上に私の青春期が在りました。

文字を拾いながらの思考も、

当時の風景と共に蘇ってきます。

人生に波が在るとするならば、

最後の青春期というべきモノが在るのではないかと、

ソレが、

今、

大きな【うねり】となって、

押し寄せて来ているのではないかと。

サーファーのように、

それならば、

この波に、

人生経験という技を得た、

当時の私とは違う自分が、

乗らなきゃ損だと・思う気持ちが湧き上がっています。

ダイナミズム。

枯れてゆくのではなく、

悠々と、

足腰を据えて、

大股開いて、

ボードを操ろう。