お彼岸の間、
お供えした花とお酒を
かたづけしようと、
郊外の墓地まで、
暗いうちに車を走らせたのですが、
墓地付近は闇夜にて、
全く視界がありません。
お化けなどは怖かぁありませんが、
転んで怪我でもしたらと、
コンビニを探して懐中電灯を購入。
で、
再び墓地へと舞い戻ったのです。
簡単に掃除して、
お線香を焚き、
香の煙を振り返りつつ、
足元を懐中電灯で照らしながら、
春の行事を終えることができました。
やっと東雲頃合いになったようです。
家に戻り、
スーツに着替えたものの、
診療所へ行くには少々早すぎると。
そうだ、
教会の早朝ミサに行ってこようと
思い立ったのです。
日曜日のミサは大講堂にて午前10時から
執り行われますが、
平日のミサは早朝6時30から、
地下の霊安堂にてと予てより聞いておりました。
聞いた当初は、
教会の地下のカタコンベ!
なんだか近寄る気持ちにはなれませんでした。
でも、
私も変わりましたよ。
旧約聖書の最初の創世記の格調高い文章に触れると、
科学を遥かに越えた大きな力を確信するのです。
目に見えないモノは信じないと云う人が居られました。
では、
電波は?
放射線は?
ついでにあなたは人の心が見えるのですか?
見えないのならば、
人を信じないのですか?
現在、実証されていない事象の方が多いことを
知識階級でなくても、
判っていますよね!
話しは戻り、
教会の地下への階段は、
おどろおどろしい雰囲気など皆無で、
意外だったのです。
小さな霊安所の前に祭壇が設けられ、
高齢の女性が6人、
私より少々年少の男性がお二人。
70間近のおぼしき紳士がお一人。
どうも皆さん常連の様子。
訳の判らない間抜け顔だったのでしょう。
あぁ、今度洗礼を受ける方ねと、
皆さんが大変親切に指導してくださいます。
男って駄目ですね。
どうしてもスーツを着こんで居られる人の方が
語りかけ易いのです。
朝のミサは細かな処が異なりますので、
横に付いて教えて頂きながら、
神父さんから祝福を頂きました。
雑談のなかで、
この紳士が微生物学者であること。
現在は弟子に教授を譲り、
研究員として、
今でも大学にて研究を楽しんでいること。
そんななかから、
たんぱく質の話しになり、
そこから口腔内のバイオフィルムの話しへと。
教会前の駐車場に立ち、
互いの同じ匂いを感じとったのです。
立っている処を見上げれば、
聖母マリアさまが見えます。
この縁も聖母マリアさまのお導きだと
感謝したのです。
よし、
平日の早朝ミサにも挑戦すっか!
そんなルンルン気分にて、
診療所のドアを開けたのです。