出勤してからの
こ1時間くらい、
雑用に追われるのが常なのですが、
最近、
ベートーベン交響曲1番ハ長調作品21から英雄にかけてを
聴きながらの【ながら族】で。
学生時代からの相変わらずぶりです。
でも、
私はベートーベンが好きです。
1日の力が沸いてくるような気がするんです。
出勤してからの
こ1時間くらい、
雑用に追われるのが常なのですが、
最近、
ベートーベン交響曲1番ハ長調作品21から英雄にかけてを
聴きながらの【ながら族】で。
学生時代からの相変わらずぶりです。
でも、
私はベートーベンが好きです。
1日の力が沸いてくるような気がするんです。
昨日は院長室にて、
寸の間の休憩も取れず、
18時まで診療。
とある患者さんの、
一番の肝心要の処に差し掛かっていたからです。
気が張っていますから、
その際には、
気がつかないのですが、
患者さんを見送ったあと、
身体じゅうの力が抜けてしまいました。
帰宅して、
入浴し、
簡単な食事を済ませて、
マッサージへと出向いたのです。
熟睡したのは言うまでもありません。
中学1年の娘の期末試験も最終日の模様。
テーブルの横に座らせての、
私流の暗記術に、
よく付いてきたと思います。
下校の度に、
表情が明るいので、
役にたったのかな?
今朝は理科のテストだそうな。
あとはリラックスすれば大丈夫と、
昨夜は、
娘にとっては初マッサージを経験させたのです。
思春期の娘との関わりあいほど
難しいモノはありません。
今では30を前にした最初の娘が
かの頃には、
娘の反抗に涙を流したモノでした。
孫の歳のような娘に対しては、
多少、
手加減を覚えたのかもしれません。
テスト勉強に悲鳴を挙げる娘に言いました。
テストは範囲があるじゃないか。
ただそれだけだから。
たった数年じゃないか。
パパはずっと頑張らねばならんからね。
娘は応えます。
パパ、いつまで働く積もり?
20年は働かないと、
みんなを大きく出来ないでしょ?
75歳までは、
パパはまだまだ上手になる積もり。
だから、
毎日、毎日、
いつもように、
決まりきった生活を過ごし、
少しでも勉強を続けて、
それが積み重なって、
力と勘が養えるんだね。
30代の女性です。
前医のなした根管治療のあと、
違和感が取れずに、
私の診療所へお越しになられました。
違和感は、
根管治療をやり直すことで、
完全に消失されたようです。
ラバーダム防湿環境下で、
徹底した滅菌管理された器具にて
外界からの細菌の侵入を排除し、
根管内を徹底的に無菌化、
そして、
隙間なく歯髄のあった閉鎖空間を封鎖すれば、
当たり前の結末です。
前歯ですから、
単純な根の形態ですから、
グラスファイバーにて、
歯折防止のための補強を行いました。
変色している歯です。
この年齢の女性であれば、
本来であれば、
歯の色の不調和の方を気にするのですが。
で、
先ずは、
仮の歯を装着します。
仮の歯と言っても、
こだわった造り方をします。
表からは、
より自然感を醸し出すように、
裏側には、
噛み合う、
擦り合う
下の前歯の先端の動きに調和するようにとの配慮で。
装着してからの暫くの間に、
仮歯の裏側の磨り減る部分、
磨り減る方向、
また、
歯の形態が歯肉と調和しているのか?
磨き難い処はないか?
そのような部分を見つけたら、
仮歯を調整し、
最終的な歯を造る際のヒントにするのです。
本歯が入る前の一期間の当座しのぎが仮歯の役目では、
もったいないこと、
この上なしだと考えています。
どうせするなら、
多くの情報を得たい!
ここに仮歯の重要性が在ります。
で、
こんな処でしょうか?
支台歯形成と云います。
支台歯の形態にも原則が在ります。
歯科医師の先生方、
如何でしょうか?
で、
先の仮歯を支台歯に合わせてゆきます。
コレって時間かかるんですよ!
その間は、
手を動かしながら、
患者さんと雑談に興じます。
で、
調整の終わった仮歯を装着して、
次回アポイント時に、
プラーク染だし液にて、
歯磨きしやすい形であったのか?
歯肉が人工物である仮歯を受け入れてくれているだろうか?
裏側の接触面に磨耗面が生じていないだろうか?
仮歯を装着している柔らかいセメントが溶け出していないだろうか?
そんなことを確認するのです。
仮歯装着直後の状態です。
1本の歯の修復前に
必ず、
この手順を踏みませんと、
セラミックだの、
ジルコニアだの、
四の五の言う資格はありません。
なんか吹っ切れたんですかね?
音痴を十分に自覚したる私です。
が、
さっき思いたち、
院長室の来客用のソファーにドッシリと腰を下ろし、
ミサのテキストを開き、
私の好きな【栄光の賛歌】を
大きな声で歌っていました。
宮田君に聞こえたかもしれません。
恐らくは、
歌ではなく、
誰かと大声で会話しているに違いない。
先生も耳が遠くなったのだわ。
そう思ったかもしれません。
しかし、
随分と良い気分になったのです。
コリャ良いわ!
これからは、
通勤時の車の中で、
大きな声で歌おうと。
しかし、
この格調高い詞、
綺麗な日本語、
誰が訳したのでしょう?
また、
曲も良いのです。
【栄光の賛歌】の曲は沢山在りますが、
私はこの節回しがお気に入りなんです。
理科に対して、
変な先入観が植え込まれたのかもしれません。
中学1年の娘は、
理科のテキストの前で固まっていました。
パラパラとページを捲り、
私は唖然としたのです。
空気より重い気体の選別の項でした。
原子を覚へ、
分子の性質を理解し、
化学式さへ理解させれば、
簡単に判る筈の処を、
いきなりアンモニアとか炭酸って言われても、
これは丸暗記するしかなく、
化学反応なり実験での、
状況がイメージできないでしょう?
ここに楽しみながら理解するということから全く対極の、
相変わらずの丸暗記式勉強が
今行われいることに、
自分の勘違いかと眼を疑いました。
今だからこそ、
考えさせる教育が必要であるのにと。
母親の頑固さを引き継いだ
可愛そうなる愛しの娘は、
テーブル越しに沈黙を続け、
判らない、
判らない、
を連発するだけで、
聖母マリアさまの石像であれば、
まだ良いのですが、
浅草浅草寺前に、
両の手を大きく広げて悪を遮る二天文さながらの様相。
私はついにキレたのです。
もう勉強なんか止めちまえ!
テキストをゴミ箱の中に放り込んだのです。
娘はうつむき、
隠れキリシタンのように沈黙を続けています。
こうなれば、
男の私にはお手上げ状態です。
コチラが冷静にならねばと。
が、
どう声をかけて良いものやら、
私はサッパリ判りません。
沈黙続けてる娘に
私は一人で娘に語続けていました。
あなたを生む時に、
ママは一人で育ててゆこうと覚悟したこと。
赤ん坊であったあなたを見つめる瞳は、
マリアさまのような慈愛に満ちていたこと。
3姉妹の長女と云うこともあり、
ママがあなたには特別な期待が大きいと思い、
それはパパかれすれば、
チョッピリ酷のように思う時があること。
それでも、
あなたはママの命そのものだから、
思う処、
納得できない処も多いだろうが、
ママの愛情に応えてあげて欲しい。
そんな話しをしていました。
思春期の娘って難しいですね。
中学1年の娘が期末試験に差し掛かり、
これは間違いなく、
私の血を受け継いでいるのでしょう。
直前になって慌ておののき、
寮に居ては自力では間に合わぬと、
毎朝5時起床の6時発の電車で通うと云うこの頃。
で、
私は50も半ばですよ。
国語文法のテキストを開いては、
活用ある、活用ない、
ウーは動詞。
イーで終わるは形容詞。
ダで終わるは形容動詞。
はたまた、
美術のテキスト開いては、
ルネッサンスはダ・ビンチ、ラファエル、ミケランジェロと。
歯学で一色に染まった脳髄に、
中学9科目は相当キツイのが正直な処です。
質問されて即決答えられない際などには、
逆に、
パパは本当に博士なの?
で、
バスケットボールのルールを消化しようとした直後に、
ついに脳髄が爆発したのです。
仕事もキツイが、
テストも怖い。
あぁ、大人で良かったと
そんな近況です。
祖母は明治の生まれでした。
杉野!杉野!杉野は何処?
井戸から水を汲み上げ、
米をとぎながらの、
日露戦争の軍神と唱われた広瀬中佐を称える軍歌は
幼い私を余程にも感動させたのでしょう。
今でも鮮明に鼓膜に残っています。
そんな話しを子どもたちにすると、
怪訝な表情にて、
いつの人間?
って返されるのが常となりました。
それが、
昭和から平成へと時代は大きく変わり、
私の価値観は、
極々稀なる少数派と、
変人扱いされる一方です。
来年には、
新しい年号が発表されるそうな。
ますます古い人間になってゆくのを実感します。
それでも、
流行り廃りのある治療にだけは
手を付けなくて良かったと、
安堵する機会が多いのも事実です。
マイクロスコープを使った
大拡大視野の診療が私の普通になりました。
改めて、
丁寧仕事に徹した昔ながらの手作業の方が、
効率は悪いけれども、
綺麗な結果が得られていることを確認するにつけ、
古くても確かな治療の方が、
断然、
患者さんのためになると確信するのです。
他からは、
最先端の歯科治療を実践していると
思われているようですが、
それは大きな勘違いであり、
本来は、
アメリカンナソロジーの時代の歯科治療を
忠実に守っているのが、
私の診療所の特徴なのですが。
見えるものと、
診えるものは、
全然違うのだと、
また、
診えることと、
できることも、
全く違うのだと、
声を大に言いたい心境です。
50半ばの私ですが、
10年先は10年先の、
20年先は20年先の、
眼が、
養えるように、
日々研鑽と、
戒めて、
歯を楽しみながら過ごしています。
母校の後輩歯科医師から
治療のアドバイスを求められ、
彼を悩ます症例の写真と資料を見せて貰い、
最近つとに丸くなったと言われる私ですが、
だんだんと腹が立つのを自覚していました。
いかん、いかん。
後輩と云うことでの可愛さから、
腹が立つのでしょうが、
愛情あまって、
お相撲さんみたいになってはならぬと。
どうですか?
やはり丸くなったでしょう?
彼に言いました。
一つ一つの手順ですが、
私らは大学で、
そのようなことは教えていませんが。
患者さんの口腔の模型は?
レントゲンは最低でも14枚法では?
なぜ根管治療や虫歯の修復に
ラバーダムしないの?
確認のレントゲンはどこ?
治療する以前の、診断の根拠は?
君は海図を持たないで、
航海に出かけるんか?
怒ったらダメなんです。
諭すように、
気づくように、
歯の不思議さに興味を抱くように。
それが、
今の人たちへの教育の仕方です。
私の時代ですか?
馬鹿野郎!って
ぶん殴るられてましたね。
相撲界のテレビの報道に、
どっちもどっちと。
窓の向こう側の街路樹も
すっかり葉を落としてしまいました。
弱々しい日射しに
もの悲しい気持ちになります。
と言ってもいられません。
元気を出さねばなりません。
予約表を見れば、
患者さんお一人お一人のお顔が
目に浮かびます。
頼って御出で下さるのですから。
もの想いに耽る暇などありません。
先月読んだ論文を
ノートに纏めたものを
スクラップブックに整頓し、
今日からの肥やしにしなければと。
なんだかんだ言いながら、
クリスマスから大晦日、
そして新年へと
押し立てられるように
時が過ぎて行くのでしょう。