月別アーカイブ: 2016年12月

私は喫煙者

今日の手術はサイナスリフトです。

慎重に、慎重に手当てする積もりです。

私の生まれ星は、一白水星です。

だからでしょうか?

治療の際は、

心が、

波ひとつ無い、

穏やかで静かな、

強いて云えば、

無心の境地で居た自分を

手術が終わってから自覚するのです。

ですから、

手術後の筋肉と神経の高まりからの

一気に解放されるのでしょう。

放心状態で、

院長室の椅子に座り込むのが

習慣となりました。

で、

術後のレントゲンの現像が仕上がるまでの間に、

コイーバに火を点すのです。

煙草の害を悪の権化のように責められ、

肩身の狭い想いをする今日この頃です。

が、

パナテウスという銘柄のコイーバでの鎮静効果。

これはお許し頂きタイですね。

患者さんのためと覚悟を決めて、

メスを持っています。

リスク覚悟で臨んでいます。

こういう仕事は、

一種の気が普通でない状況だと思ってください。

私は仕事帰りには寄り道しないで、

まっすぐ帰宅し、

犬と遊ぶ位しかリラックスの仕方を知りません。

ゴルフもしません。

飲みにも行きません。

女性は、こわ~いですから。

今日の手術に備えて、

コイーバを1本、

デスクの上に置きました。

良い薫りが楽しめますように。

インプラント手術後の麻痺に対して

インプラントの埋め込み手術を終へ、

普通であれば、

もうしばらく待てば、

いよいよ美味しい食事ができる!と、

期待に胸膨らむ頃の患者さんがお越しになりました。

私の患者さんではありません。

他の歯科医院でインプラントの手術を受けた方です。

唇から頬の下部分の麻痺が、

私の診療所へお越しになられた理由です。

当然、執刀医には症状をお伝えしたようでした。

が、

腫れが治まったら麻痺は治るの一点張り。

日が1日、1日と経過し、

抜糸も終わり、

手術後の腫れもひいたのに、

症状は一向に改善する気配はない。

不安になって、

再び、執刀医に症状を申告したら、

ヤッパリ、

腫れが治まったら麻痺は治るの一点張り。

で、

不安が極度になったのでしょう。

とても、とても、

深刻顔で座っておられました。

こういう場合には、

レントゲンでの検査は当てになりません。

CTでも同様です。

インプラント手術の合併症である神経の麻痺は、

インプラントが神経を圧迫接触しているのは

稀であるからです。

画像上で、

インプラントと神経の接触が視れたなら、

救いはあります。

インプラントを少し浮かして、

神経との接触を取れば良いからです。

が、

多くの場合は、

粘膜剥離の際に、神経を傷つけた。

または、

ドリリングの際に、神経を傷つけた。

こういう場合には、

画像上での証拠は残りません。

患者さんの診察から、

患者さんの仰る言葉と症状、

丁寧な触診、

丁寧な視診、

本当に診察の基本の基本に立ち返って、

診断するしかありません。

で、

最終的には私は、

粘膜をもう一度開いて、

骨に傷が無いか?

そこまでして確定診断をします。

患者さんへは、

未だに粘膜に術後の炎症が残っていることを伝へ、

粘膜が火照っているという表現で、

静めてから始めましょうと。

待つのも、大切な治療なのだと

お伝えしたのです。

歯科治療は色々な行程を踏んで、

治療が執り行われます。

その際に、

どのステップかにおいても、

0点であれば、

掛け算となり、

全てが水の泡と化してしまうのです。

だからこそ、

厳しい自己評価が大切なのです。

この患者さんですか?

大丈夫です。

私がなんとかしてみせます。

男の顔

私には出来の悪い息子が1人居ります。

心根優しい男ですが、

決して人様に褒められるような

優等生ではありません。

私の悩みの多くは、

この息子がありがたく製造してくれるモノです。

が、

息子の挙動の全てと言って良いほどに、

私には判るんです。

何故なら、

遺伝子の為せる技。

若い時分の私に瓜二つだからです。

今でも私からの電話には殆んど出ません。

それは彼にとっては都合の悪いことがあるからです。

が、

先ほど息子に再び電話を入れてみました。

やはり出ません。

クリスマスを前に、

ガールフレンドに対する見栄も在ろうかと、

色々物要りで、

苦心しているから助けてヤろうとの、

バカ親父の真骨頂です。

若いうちしか、

ゴチなんか頼めませんから。

私の甘やかしが息子を駄目にするとの

意見も多く頂きます。

そうかもしれません。

が、

私も甘やかされて育てられたので、

何も言えないのです。

ただただ、

息子の男としての顔は、

たててヤるのも、

私の役目だと、

そう自分で自分に言い聞かせています。

時代は歯科保存学

今さらインプラント治療の講習会に参加しようなど

時代遅れ著しいと。

インプラントは、歯を失うから必要とされる治療です。

これからは【歯を失わさせない】ことに、

私ら歯科医師は全精力を傾けるべきでしょう。

では歯を失わさせないには?

歯周病については、

ほぼ治療のガイドラインとプロトコールは出来ていますので、

其れを熟知した歯科医師に手当てを受ければ大丈夫です。

最後は、歯根が折れて歯を失う破目に。

では何故に折れる?

神経を採ってしまうから。

何故、神経を採るの?

虫歯が深く進行してしまうから。

でも、

フッ素の普及と早期治療で、

虫歯の数は減ったのでは?

それはね、

バージンの歯の虫歯の数は減りました。

ただし、

意外にも、

歯科医師での処置済みの歯の虫歯は増えているのです。

所謂、不完全処置の成れの果てでしょう。

だからこそ、

今、歯科保存学が大切なのです。

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先ほど仮歯を入れた患者さんです。

ただし、1番奥の歯は何処かで入れたセラミッククラウンです。

形、成ってませんね。

歯科治療の成功失敗は、

材料ではありません。

だって、セラミックよりも私の仮歯の方が、

材料は安価ですよ。

でも、歯茎は蘇ってきます。

奥から2番目、3番目の歯が仮歯です。

その1本手前の歯はダイレクトボンディング修復です。

じっくりと、

体質を観ながら治療を進めています。

唾液の量、性状、噛み癖、磨き癖、

そして治り方、人様々ですから。

この患者さんは、

年明けからは1番奥のセラミッククラウンを外して、

再根管治療を行います。

で、仮歯を入れて様子を観ます。

角化歯肉と呼ばれる部分が弱いのです。

じっくり観察して手当てをと。

 

 

原理原則よりも

さぁ、今日から手術ラッシュです。

朝は抜歯即時インプラントと即時過重の症例が、

午後はノーマルなインプラント手術が入っています。

数千症例は執刀しても、

いつも手術前には緊張しています。

手術の過程を何度も何度も、

イメージして、

手術に臨みます。

手術が終わっての再評価の際に、

イメージ通り行われたことはありません。

実際に身体に触れて、

瞬時に工夫しているように思います。

原理原則を遵守しつつ、

臨機応変な対応を優先する性格形成を

歯科臨床を通じて身につけたと思います。

歯が泣いているのが判りませんか?

仮歯が入った時点で、

私の診療所へと転院してお越しになられた患者さんです。

綺麗な方です。

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こんなので気に入らないの?

と、感じる貴方が歯科医師ならば、

今までの臨床生活全般をやり直すべきでしょう。

仮歯を外しました。

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案の定、

何もしないのに、

歯の周囲から出血や浸出液が

滲み出てきます。

これを歯の涙と言います。

原因ですか?

歯の削り方の根本から間違えているからです。

既に根管治療は前の先生が済ませていてくださったのですが、

不安となり、

今日は再度、

仮歯を外し、

ファイバーポストも外し、

マイクロスコープで根管治療を

やり直しさせて頂きますことに。

予感的中!

レントゲンではまぁまぁかな?と、

なんとか及第点数を甘く甘く付けてたんですが、

根管中は、

軟化象牙質だらけで、

根尖孔の封鎖も甘かった!

結局2時間はかかりました。

MTAセメントで根管充填し、

仮歯を修正して、

今日の治療は終了です。

恐らく、歯磨きしやすくなるでしょう4で、

年が明けて、

小さな小さな歯肉の手術です。

これではじめて、

セラミッククラウンを入れる環境が整備するんです。

その時ですか?

歯は笑ってマスよ。

お行儀作法と躾

何から何まで間違えてると、

今の親の子育てを観て、

私は、そう思います。

じゃあ、お前はどうなんだ?

と、言われれば、

確かに息子を人様に誉めれる自信など皆無です。

息子の弱点を、欠点を

1番熟知するのは私ですから。

私は昭和の人間です。

それを、

今は平成の時代だから通用しないという台詞は、

私は認めません。

時代が移り変わろうとも、

変えてはならない美しい流れ、

伝統、文化は自然なモノです。

人の身体を診察する仕事に長年就いて

つくずく感じますのは、

身体も気持ちも、

素直が1番であると。

素直さと、

便利さ、簡便さは全く違います。

素直という言葉の中には、

我慢という意味合いもあることを

知らなければなりません。

そういうことを教えるのが躾だと思います。

幼い頃からの習いごとや、

子どもの意思の尊重に重きをおく必要など、

私は全くないと思います。

むしろ子どもは親の都合で

状況変化せざるを得ないものだと考えます。

その子が成人し、

社会へと一歩足を踏み出した瞬間から、

自分の意思とは反することでも、

不条理な境遇であっても、

堪える、

相手に自分を合わせる、

力を付ける、

様々な行動の基となる

考えの基礎を造るのが、

扶養されている時期だと思います。

働かざる者、食うべからず、

という言葉がありました。

そんな事を言うと、

また私は非難を浴びるでしょう。

ただ、今の風潮は、

必ず行き詰まるに違いありません。

そんな虫の良い話はありませんから。

自然な前歯

私より少しばかり年少の男性なんですが、

大学時代からズット悩んでおられたそうです。

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占いで、

前歯のスキッ歯はお金が逃げて貯まらないとか。

取り敢えず、

仮歯にて。

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これを叩き台として、

細かな修正を加えたり、

ディテールを付与して、

活き活きとした自然な修復治療をと。

いきなり完成ってなことを

私はしません。

ゆっくりと

歯肉との、

顔傍との調和を、

確実に診ていきながら、

治療するのを

何よりの楽しみとしています。

近所のお花屋さんを診療所へ呼びました。

来年は、

診療所の随所、

それも然り気無い処を選んで、

花を添えようと思っています。

私の院長室の植木も交換します。

このような気持ちになったのも、

患者さんを

とても愛おしいと感じるからです。

歯科医院にお越しになられる患者さんは、

どんなに私が気を配っても、

内心では不安に違いありません。

皆さん、

遠い処から、

私を頼って来て下さっているのですから。

お花にも協力を仰ごうと。

治療技術の進歩は、

私の診療所ではお約束できます。

患者さんへのホスピタリティの向上も

お約束できます。

だから、

気がついたら即!

これが私のモットーですから。

 

三枝デンタルオフィスの仕事心得帳

患者さんの診療に際し、

治療内容に遇わせて少なくとも前日から準備をします。

器材の細かなチェック、調整、

そして滅菌です。

レントゲン当の資料も見直します。

見落としが無いか?との最終確認です。

他医院でのトラブル患者さんの場合には、

もっと調べることが沢山ありますから、

山積みの資料に目を通すのに、

多くの時間を要します。

これが私の毎日です。

診療に従事しているのは、

1日の極一部の時間でしかありません。

と言っても、

朝の10時から夕方の5時位までは、

昼食は、ほとんど摂れないのが普通です。

患者さんの診療が入っていますから。

本当に私は、

診察のアポイントメントを複数重ねていません。

それが、

真剣に患者さんに応対している姿だと、

これが私の診察の流儀であり、

患者さんへの礼儀の顕しかただと思っています。

このような診察前準備とか、

治療後の片付け、

資料の整理整頓は、

当然、診察時間外に行われます。

ですから結構、診療所の中って慌ただしいのです。

来られて患者さんの診療にあわせてから、

用意した器材を持ってくると言った診療体制が普通なんでしょうが。

この辺は、私の価値観ですから。

夕食は、

家族の挙動を把握して準備する質ですね、私は。

みんなが揃う時刻を予め把握しておいて、

全員が食卓についた時に、

ホクホクご飯が炊きあがるようにタイマーを仕掛けておいて、

揚げ物なら、

揚げたてピンピンをテーブルに供するのが、

私の流儀です。

数寄屋橋次郎もそうでしょう?

予約時間にあわせて、シャリを炊く。

ネタも、その時刻にあわせて下拵え。

それがプロフェッショナルの仕事だと。

カウンターに座るお客。

で、

取り敢えずは、まずビール。

カウンター越しに冷蔵ケースの中身をザッと見渡して、

先ずは、これにしてくんない?

と、オーダーするお客。

で、

出された寿司を一貫摘まみ、

カウンター上のテレビでの野球放映に目をやるお客。

はぁ😞💨

と、ため息をつき、ポケットからタバコを取りだし、

火を点す。

で、

また残りの一貫。

私の診療所には、こんな方はお越しになりませんし、

お越しになられても、

その方が、違和感を持たれる筈です。

私が歯医者で良かったんですよ。

鮨屋の親父でしたら、

間違いなく、壁に包丁が刺さってたと思いますね。

私の診療所は、私の仕事場です。

緊張の場であり、

病気を治す場所なのです。

ただし、

人はウッカリとミスする生き物です。

だからこそ、

念には念をと思っています。

先日、私もウッカリミスをシデカシました。

あまりにも腹が立つことがありました。

スタッフも、それは判ってくれたと思います。

で、

気分を一新しようと、

診療所から外の空気を吸いに出かけたのです。

で、

心もヤット落ち着き始めた頃、

診療所からの携帯電話が。

「 先生、患者さんがお待ちですが? 」

忘れてた!

と、慌てた時はもう遅い。

電話を患者さんに変わって貰い、

嘘なんかつけませんよ。

「 本当にすみません。嫌なことがあり外へ出てました。」

「 で、完全に私のウッカリです。ごめんなさい。」

スタッフが気を利かせて、

口腔内のクリーニングをしてくれてたようですが、

私の予定の診療はできていません。

「 すみません。お車の駐車場代だけでも私に負担させて下さい」

スタッフには、歯ブラシなどのホンの気持ちのお品も

持って帰って頂くように伝えてはおきました。

仕事を通じて学ばさせて頂いております。