日別アーカイブ: 2016年12月27日

男たちのエレジー

私はエッセイを読むのが好きです。

最近は何かと話題の、

某週刊誌の冒頭エッセイを楽しみにしています。

新田次郎氏の御子息である、

数学者の藤原先生のエッセイは

とても美味な文章だと。

また、

昭和の匂い豊富な感覚に同調する処、

大いに在るからです。

男の住みにくい時代になりました。

先般、

私の師匠である内藤先生とタクシーに乗っていた時、

ふと、

首都高の下の混雑した風景を眺めながら先生がポツリと。

「 三枝君、世の女性の優先順位を知ってるかい? 」

???

「 1番が自分と子供、ズ~と離れた遠い処が亭主 」

流石は上手い事を言うモンだと。

土佐の藩主であったナニガシ殿様は、

御内儀の功により出世されたことで有名であったと、

そんなクダラナイ事を思い出したのです。

暮れも差し迫った雨の今朝、

タクシーの運転手さんが、

また面白い台詞を。

「 学校休みだから車が少ないンですよ。 」

???

「 雨の日は、お子さんを学校まで送って行くのが普通なンですよ 」

「 私らの時代は、お金持ちのお子さんだけでしたがね 」

そりゃそうだ!と。

仕事、仕事に追われる男たち。

昨夜は、

歯科メーカーの方々と会食。

この1年の労を労う場でありました。

私の仕事の付き合いは大変だと、

自分でも判っているからです。

私には満足と言う感性がありませんから。

その場で、

あぁ、世の中の働く男たちは大変なのだなと。

窮屈な時代に、

細やかな喜びを何処に求めているのか?男たちという

そんな感想を懐いたのでした。

 

 

 

プロの習性

よくよく考えると、

上手く出来ていると感心します。

いきなり何が?と。

暦を含めての世の中の仕組みとでも言いましょうか?

この1年、酷使した身体の骨休みが必要な時期になったのでしょう。

実際に、

指、手首、腕、首に

痛みが走ります。

仕事が終わってからの

身体の手当てに注意する数年です。

これはプロのスポーツ選手と同じだと思います。

セッカチな私にとっては、

年末年始の休暇は退屈極まりないのですが、

身体はチョッと一服したいと、

そんな気がしたのです。

が、

休暇でも生活のリズムを崩すことが

私らの仕事には1番危険である事を

長い年月をかけて熟知しています。

体内時計の乱れは、

精密仕事の身体には毒気になるのです。

たまの休み位は

朝寝坊と夜更かしというのが

1番身体にとっては危険です。

犬のような規則正しさを欲するのは、

一重に仕事を考えての事です。

窮屈と感じるかもしれません。

しかし、

プロとは、

そう言うモンだと。

否、

私が単に恐がりだからかもしれません。