日別アーカイブ: 2016年12月22日

あー、疲れた!

今、インプラントの手術が終わった処です。

同じ症例などありませんから、

毎度、毎度の手術の際には、

今でも緊張します。

何千本のインプラントを入れたのか、

今、統計書を確認を確認していませんから

正確な数字は明示出来ませんが、

3千や4千本では足りないでしょう。

が、

慣れることはありません。

毎回、緊張します。

今日の症例は、

インプラントと骨との固定は、

インプラントの先端部分のみにて。

インプラントの頬側の骨は無く、

インプラントの先端5ミリを残したあとは、

完全に露出しています。

ですから、ネジの溝は丸見え状態です。

インプラントを入れたあとに、

骨補填材にてインプラントの露出部分を含めて

大きくカバーして、

インプラントを包み込みます。

縫合が終わり、

レントゲンの現像仕上がりを待っている処です。

インプラントの固定さへ出来れば、

骨補填した部分には、

骨が再生します。

抜糸の後は、

6カ月から8カ月ほど、

待つことが必要です。

このような仕事ばかりの毎日ですので、

本当に疲れますよ。

でも、

好きなんでしょうね。

このスリルが。

 

穏やかに

私は決して社交家ではありません。

診療所での仕事。

大学での仕事。

あとは殆んど、自宅から出ません。

出るとすれば、

犬の散歩と書店へ行く程度。

会合、パーティー、忘新年会などは完全パスの、

人付き合い悪い質だと思います。

私の恩師の一人に、

山口隆二先生という方が居られます。

私よりも10も年配の大先輩です。

先生は現在でも見た目はお洒落の若作り。

海軍士官を彷彿させる姿に、

女性にはモテにモテにモテまくり、

若い時分から、相当 長期に渡って、

女殺しの竜という異名の持ち主でした。

が、

今では表情、言動はおろか、

何から何まで穏やかな紳士へと変貌されて居られます。

先生の趣味は料理。

ご自身の昼食のお弁当から、

ご高齢のご母堂様の一切の食事のお世話を

毎日、手料理でという塩梅。

人は変われば変わるモノだと。

先生と私は、大学事務方、

そして上層部から、

当時から在籍しておられる医局員、

そして彼らから聞いた若い医局員、

となると、

全員なんですが、

ヤンチャ坊主の典型であったというのは衆目の一致する処。

そんな私たちですが、

ヤりたいことは全てして済ませた結果だと思っています。

池波正太郎氏の言葉ですが、

人は良いことをしながら悪いことをする。

悪いことをしながら、良いことをする。

人間なんて、そんなモンさな。

そう言う意味で、

私たちは、

もう好好爺になりました。

が、

心の中には、

未だに熱い情熱の火が炎々と燃え続けてもいるンですよ。

今日も手術です。

綺麗仕事に務めさせる頂きます。

患者さんにとっては、

一つしかないかけがえのない大切な身体の手当てですから。

沢山のお便りに感謝しています

昨日のブログにて認めた、

ご先祖の墓の移転の話しに関して、

あまりにも多くのご意見メールを頂いていて、

ビックリしました。

核家族化が進み、

都会へと出でる人が増へ、

故郷との縁も薄れ、

当然、

ご先祖の墓などには実感も持てず、

それよりも、

親でさへもてあまし、

介護を負担と感じて、

もっと云うならば、

自分の生活で精一杯でという姿が、

今日の日本の現状だと思います。

私の自宅付近では、

雨後の筍のように、

老人ホームの建設ラッシュです。

私が幼い頃に、

祖母に連れられて老人ホームへ行った記憶が在ります。

祖母の友人が、入居して間もない頃だと云う事も覚えています。

50年も前の出来事ですが、

記憶鮮明である訳は、

祖母の友人を同情し哀れむ姿が強烈だったからです。

当時は、身寄りのないお年寄りで、

所得も絶えて、

お身体がご不自由になられた方が、

安心して過ごせる場が老人ホームだったと聞いていました。

祖母の複雑な表情は忘れません。

祖母は90過ぎまで健在でした。

現在は、

お仏壇の中で位牌と姿を変えて、

毎朝の私の下手なお経を聞かされています。

幼少期に人は物事の判断基準を身につけるそうです。

私は年寄りは家で看取るものだと思っていました。

今では介護保険の名の元に、

老後はホームで穏やかに過ごすことが普通になりつつあります。

今では、

何が普通で、

何が正しいのか、

私には判断出来なくなりました。

私の育った時代との価値観の違いが大き過ぎるからです。

私は歯科医師です。

ですから、自然科学を学ぶ人間です。

理論を重視することは身に染み付いています。

が、

私は神さま、仏さま、

無論、

ご先祖さまの存在を信じて疑っていません。

科学が未熟で、

解明されていないだけだと信じています。

ですから、

私がメスを手にする時には、

必ず私は護られた見えない力の支えによって

助けて頂いていると信じています。

毎朝のお仏壇でのお務めは、

子孫である私とご先祖の間の会話の時間だと思っています。

昨日の遠い親類からの依頼は、

情けなく、不快なモノでしたが、

私はご先祖さまのハッキリと、

心で明言しました。

不安にならなくても良いこと。

キチンと安住の地に落ち着いて貰うからと。

不思議なモノです。

ご先祖さまの動揺を感じたのです。

私はセッカチですから、

一週以内に、

段取りの手筈のために業者さんとお会いすることになりました。

医者の癖に、霊を信じるんて!と、

私を変人、バカ扱いするなら、

それはそれで全く構いません。

私は見えない力を信じて、

日々を感謝して過ごしています。

また、

今の時代の常識に精一杯に馴染もうとの努力はします。

が、

嫌なモノは嫌です。

筋目は変えません。