長寿の条件

開業して何十年も経ちます。

私の診療所へ、

長期のメンテナンスを受診する高齢者の患者さんは、

とてもとても多いのですよ。

60代の時にインプラント治療をし、

20年経ったら、

もう80代ですもの。

70代の時に、

入れ歯治療をして、

20年経ったら、

90代ですもの。

私の診療所にお越しなるということは、

階段ですから、

みなさんが、

シッカリと、

階段を歩いて、

登れるってことです。

お元気でいらっしゃる。

このような私の高齢者の患者さんは、

みなさんがおしゃべり好きです。

ですから、

いっぱい、

色んなことを教えて下さいます。

で、

伺ってみたのです。

共通することを見つけました。

ソレは、

牛肉の赤身を好んで召し上がってらっしゃる。

ソレと、

早寝・早起き。

あとは、

ゆっくりと入浴。

くよくよタイプの方、

ナんとか・なるさタイプの方、

几帳面な方、

色んな高齢者の患者さん。

御性格はズッと相変わらず。

でも、

この3習慣は、

みなさん共通!

無論、

歯の調子は、

入れ歯だろうが、

インプラントだろうが、

ご自身の歯だろうが、

私・三枝が診てきた患者さんたちです。

みなさんは

シッカリと、

美味しく、

召し上がっていらっしゃる。

このような事実から、

私は自身の生活態度を

遅まきながら、

一変したのです。

 

飯食ってるか?の訳

最近は、

30代、40代の、

今までの三枝デンタルオフィスからは、

考えラレないくらいの、

若い患者さんが増えました。

歯に対する意識が高まったのか、

はたまた、

お若いにもかかわらず、

折れた歯根、

割れたセラミック・クラウン、

インプラント治療の不具合。

根を突き破ったファイバー・ポスト、

そんな現状であることが、

悲しい処でもあります。

治療を重ねる度に、

若い患者さんたちの緊張も解れるんでしょうね。

私も、

お顔を拝見する度に、

飯は食ってるか?

みなさんから、

いつも同じ台詞だと笑われます。

そうなんです。

私が若い時分。

既に歯科医師になっていた頃も、

収入のほとんどを、

講習会の受講費用なり、

旅費宿泊費、

機材購入費に費やし、

書籍代も馬鹿になりませんでしょう。

渡米。渡欧の際には収入は皆無です。

海外で、

レストランなどには入れませんでした。

ダイナーでもですよ。

大きなパンを数日で。

大きなミルクの瓶。

硬い野菜を紙袋に。

味わう処より、

空腹をまぎらわせるもの。

国内に居る時でも、

贅沢など縁遠い。

30過ぎになって娘のために

CDラジカセ買えた時には、

嬉しかったですもの。

そんな暮らし向きが、

30代の半ばまでは、

確実に続いていました。

歯医者さんはお金持ちという風潮、

私は実感なかったです。

でも、

充実していました。

歯科医学の吸収のためには、

収入の大半をつぎ込んでいました。

ですから、

若い患者さんを診るに、

つい、

飯食ってるか?

 

考える歯科治療

先のブログを更新すると、

早速に、

日本歯科大学新潟病院の三富技工士から。

で、

ヒントをお送りしましょう!

治療後20年経過した患者さんです。

上顎は総入れ歯。

下顎はインプラント2本埋入。

で、

バー・アタッチメントを装着。

その上に総入れ歯。

噛む面には、

私の総入れ歯の特徴である金属加工は

あえて、

していません。

ソレで、

噛む接触点は、

今でもご覧の通り。

磨耗してません。

コレが噛み合わせ治療の極意です。

コレがヒントです。

さぁて、

頑張って考えて!

噛み合わせ治療の【違い】

写真をご覧ください。

違いが、

お判りになりますか?

上顎の歯です。

下顎の歯は全く触っていません。

石膏の模型は初診時の状態です。

全てインプラント治療です。

他医院にて治療を受けた患者さんです。

噛めないから、

転院し、

私の診療所にお越しになりました。

インプラントとアバットメントは、

私は手をつけていません。

製作した歯は、

仮歯です。

全く形・高さ・などなど、

違うでしょう?

噛み合わせを

完全に変えたのです。

ソレも上の歯だけでです。

さてさて、

日本歯科大学新潟病院の熱心なる技工士諸君!

日頃の勉強の成果を確認してください。

みなさんは本当に頑張っておられます。

またまた三枝が問題提議!

 

 

 

四苦八苦

最近、

ご紹介した、

この症例ですが、

ここまで至ると、

抜歯しか選択肢がありません。

昨日、

私も、

患者さんも、

意を決して、

抜歯に臨みました。

で、

処置しながら、

やはり、

抜歯しか選択肢がなかったと、

確信しつつ、

なかなか抜けない、

この歯。

器具を引っ掛ける都度に、

バキッと折れる。

歯が破片だらけになり、

形をなさないので、

抜けないのです。

このような歯に、

ファイバー・ポストを接着した処で、

全く無意味。

オマケに、

ジルコニア・クラウンとくれば、

硬くて、

噛む力がかかる度に、

折れる原因を造るようなモノ。

骨を温存する配慮と、

根管先端部品の骨に広がる

病巣を綺麗に全て、

掻き出すことに、

四苦八苦。

このような症例って、

案外と多いんです。

根管治療ができる時期に、

どうぞ

お越しください。

でないと、

間に合いません。

長生きの薦め

心して、

1日の水分補給量を

気に留めている最近です。

院長室の机上にも、

ペットボトル。

そんな関係で、

目で明確に、

直接口にした水分補給量を推察できるように。

私の健康管理をお願いしている

徳島県脇町の脇町中央医院の

森下院長先生と井上医師から指導頂いた

水分補給量をもっと、もっと。

その際には自覚ありませんでしたが、

やはり、

まだまだ足りないと自覚する毎日です。

もっと食べなさい。

もっと飲みなさい。

お相撲さんになる意気込みで、

日々精進しています。

その甲斐あってか、

スラックスがキツくなりました。

今週末も、

月に1度のチェックへと脇町へ。

私はシミだらけの老人になるまで、

長生きして、

目が薄くなっても、

手先の感覚を鋭敏に育てて、

総入れ歯専門の歯科医師として、

老人歯科医師ならではの、

人生を歩みたいと思います。

周囲が、

もう辞めた方が良いというアドバイスを

モノともせず、

ロッキング・チェアで読書のついでに、

あの世へと。

そう強く望んでの、

毎日の暮らしに、

ギア・チェンジ!

家族ですか?

またまた、

パパの病気が始まった!

てな処でしょう。

でも、

私の【こだわり】は、

誰もが、

認める筋金入り。

まだまだ人生の半分じゃないか!

笑ってください。

歯科保存学は歯科医学の王道

遠くの基地に単身赴任中の自衛官の夫が、

歯で苦しんおられた妻君を案じて、

私の診療所にお越しになりました。

お顔を拝見して、

何故だか安堵したのです。

ソレにしても、

自衛官とは、

大変なお仕事です。

聞けば、

まだ若いにもかかわらず、

もうすぐで20年になりますと。

思わず、

エラい!。

奥方の歯は、

ご本人が案じて良くなる訳ではありません。

ご主人の仕事柄、

一般家庭のようにはイキませんから、

私は秘かに案じていたのです。

40歳に届くか届かないかという年代の患者さんも、

この頃は多いんです。

で、

歯科保存学が歯科医学の王道だと、

つくづくと感じる毎日です。

今でも同じ

今年の抱負は、

シッカリと、

休養をとり、

シッカリと、

食べる!

コレが結構と難しいのが、

私の仕事です。

ですから、

休養そして食べるという

当たり前のことを、

仕事と同レベルで、

考えながら過ごしています。

日曜日と昨日の祭日は、

私にしてみれば、

珍しく、

完全休養したのです。

1日中ボォ~っと。

そういえば、

2月11日といえば、

今から30数年前の、

その日。

日本歯科大学の合格発表を見に、

総武線に乗車し、

吊革にぶら下がり、

女性の権利を強く主張してこられた

市川房枝女史が亡くなられたとの号外に驚いたことが、

ナンででしょう。

鮮明に蘇ってくるのです。

飯田橋駅から靖国神社に向かう富士見坂を

急ぎ足で進む私。

合格掲示板に自分の番号を見つけた際の喜び、

坂を逆方向に、

公衆電話を探す私。

そういう想いが、

今でも鮮明に蘇ってくるからこそ、

歯科医学から反れずに、

折れずに、

一気呵成に突っ走れたのだと思います。

今日のラストの患者さんは、

午後の6時30分からの手術です。

まだまだ、

心は当時のまま。

夢中に手当てに勤しみます。

【ネタ】ばらし

学生さんたち・だけじゃなく、

歯科医師の先生がた・でもです。

みなさんを、

講義の間、

居眠りささない

話術って、

ソレはソレは、

大変ナンですよ。

専門の話しばかりじゃツマンない。

居眠りささないようにする

【ネタ】を

いつも探し求めて。

私が活字中毒のように

読書する訳かもしれません。

よく聞かれるんです。

どんな本が良いですか?って。

その相手の置かれたシチュエーションによって

変わって来ますが。

最近、

儲けモンだった書籍が

コレ!

思わず、

時間が経つのを忘れて、

講義の【ネタ】の宝庫でした。

 

レントゲン写真の全てを物語る

私のブログって、

弟子たち、

同業の歯科医師たち、

大勢が観て下さっているのだそうな。

直ぐに、

質問の雨荒らし。

昨日のレントゲン写真。

上の小臼歯って、

今はどうなってるんですか?

先生、

どう治すんでしょう?

答え。

私の診療所に初診でお越しになられた時には、

既に抜歯されて、

歯そのものが存在していなかったのです。

レントゲン写真上での、

この小臼歯は感染根管治療ではありません。

活きている歯の神経を採っているドキュメントが、

レントゲン写真上で確認できます。

写真は全てを物語る。

リーマー・Kファイルではない、

Hファイルもどきの器具が根管に挿入されています。

しかし、

器具が、

悲しいかな。!

根管から反れて、

脇にパホってます。

見えるんです。

診えるんではないんです。

見えるんです。

あちゃーですね。

でも、

なぜか、

普通に根管充填をしてしまったのも、

レントゲン写真上で確認できます。

写真は全てを物語る。

痛みが残っても仕方ありませんね。

パホってるんですから。

で、

結局は、

この先生、

骨に孔が空いているから抜きましょうって、

その後、

インプラント治療を強く勧めてきたんだそうな。

日本歯科大学では、

少なくとも、

全ての局面において、

このような教育は行っておりません。

レントゲン写真の読影も診えるようにして、

社会へと送りだしています。

レントゲン写真は全てを物語る。