パホるって?

この間、

ブログにてご紹介した

あの患者さんが、

今日、

診療所の階段を上がって来られる

姿に、

ビックリ仰天したのです。

前回、

ユックリと、

お話しした際に、

泣くのは終わりにして、

前に進みましょうと。

ヘアスタイルも変えて、

リップも、

メークも、

キリリと、

でも、

ナチュラルメークで、

そうなさいと。

今、

吉本新喜劇のミスター・オクレさん、

思い出すんよと。

私だから、

ハラスメントって言われない、

得なキャラナンでしょう。

で、

あまりにも、

お綺麗になられ。

先生、

ミスター・オクレさん、

帰って直ぐに観ました。

ほぉ~。

そんな今日です。

患者さんって賢明ですよ。

先生、私の歯って、

パホってるんですよねっ?

患者さんの眼を観て、

うん。

パホってあるという、

業界用語まで、

お調べになって居られる。

歯医者さん、

もっと現実を認識なさいませんと。

 

 

本当に困った時の歯科医院

診療所にかかってきた電話に、

私が偶然、

出る時があります。

はい、三枝です。

チョッと間が空いて、

三枝デンタルですか?

はい、どちらさまですか?

またまたチョッと間が空いて、

インプラント1っ本、いくらですか?

こういうシチュエーション、

案外と多いんですよ。

私ですか?

う~ん?

判りません、

と、

正直に申し上げます。

だって診察してませんもの。

患者さんを診ないで、

メスを持つ医者が

どこに居るでしょう?

インプラント治療って、

慎重に、

慎重にと。

気安く考えて居られる方って、

私の出番ではありません。

私は

【本当に困った時の歯科医師】ですから。

宣伝しなくても、

口コミで、

紹介で、

私の患者さんは間に合っています。

先生、診てくれませんか?

その時には、

三枝デンタルオフィスの扉は大きく広くと。

 

お元気なことは誠に喜ばしく

胸の前で両手をクロスして、

椅子に腰掛けて、

片脚を持ち上げる。

で、

もう片方の脚で、

立つ!

それを交互に繰り返す。

先生、やってみて!

76歳になる女性患者さん。

迫力に圧されて、

素直に従う私。

いち、にぃ~、さ~ん!

声高らかに、

私を見守る彼女。

あぁ~降参。

ダメねぇ先生。

さぁ、次は私よ!

いち、にぃ~、さぁ~ん、しぃ~。

遂には48回。

自信満々な笑顔で、

私の筋肉年齢、先生っ、あ・て・て・みてっ!

そんなん知るかぃな、

とは言えません。

う~ん20歳くらいですか?

と、

おおサバ気味にて返す私。

ほっほっほ!

そこまでは行き過ぎ、先生っ!

34歳っ!

指にて、

3の字、

4の字を、

強調!

次には、

先月に、

誤飲防止の予防法としての、

摂食嚥下トレーニングを、

教えて差し上げた、

唇を閉じての舌の回転運動を披露する彼女。

先月は唇が、

うっすらと開いていたのですが、

目の前では、

唇はシッカリと閉ざされ、

グルン、グルりと、

大きく、

舌は、

動く、動く。

いや~、参りました。

先生、

来月もメンテナンスに来ますよ。

その時まで、

良いっ!

ストレッチ、

確認するわよ!

またまた降参。

 

育て

午前いっぱい、

ご近所の歯医者さん母子の歯科治療。

お嬢さんが立派に成長なさっておられ、

微笑ましく。

さてさて、

1口腔単位の治療の真髄を、

総合診療という意味を、

実体験して、

感じて下さればと。

野球で言う処の、

マウンドに立つピッチャーみたいなモンですよ私は。

構えて、

全身全霊で、

投球フォームに入りました。

先生、

これから、

根管治療とプラーク・コントロールに入ります。

私らの仕事は、

患者さんを掌の中で、

包んで、

包んで、

温める仕事です。

さてさて、

歯科治療のプロたる歯科医師は、

心が硬くて、

本音では、

色々と。

飼い主にお腹を観せるワンちゃんみたいに、

互いの信頼関係を構築する手立てを、

私は根管治療だと考えています。

と申し上げたのです。

粘いですよ。

歯医者ってのは。

私とは専攻が違うことから、

お越しくださったのでしょう。

ありがたいことです。

遠方の歯科医師の治療や、

医師の治療より、

ご近所の歯科医師の治療は、

別の意味で、

育って頂きたい気持ちが強いんですよ。

夢求め

ケンタッキーフライドチキンの創業者である

カーネル・サンダース氏のことを知りました。

60歳近くになった頃、

なんとかやっていたレストランが、

新しい国道のルートから外れて営業不振におちいり、

この店を手放さなくてはならない羽目に。

借金を払うと手持ち資金は0。

年金は月々105ドル。

65歳になったサンダース氏に残ったのは、

中古のフォード車と。

フライドチキンの作り方だけだった。

が、

彼は奔走した。

車の中で寝泊まりしながらセールスを続け。

で、

彼はアメリカン・ドリームのヒーローになったのです。

私なんぞは、

まだまだ鼻垂れ小僧!

65歳まで9年もあるではないか!

歯学部の教育が6年。

プラス3年もあれば、

私の時代であれば、

一通りの基本的治療は出来たモノだと。

そのくらい沢山の時間がアルデハないか!

通勤途中のカーネル・サンダース氏のお人形が視界に入る度に、

車中で、

大いに気分が爽快となり、

少年時代に心ワクワクさせてくれた

銭形平次のテーマ曲を、

3番まで高らかに歌うのが、

習慣になってしまったのです。

お~とこ、だったぁらぁ~、

1つにかぁけぇるぅ~。

 

根管治療専門医

私が根管治療を委せるのは、

日本歯科大学の新海保存学教授と江面総合診療科教授です。

両先生は、

オーソドックスで確実な手法を

今でもお使いです。

かくいう私も。

MTAセメントも使いますが、

主はガッタパーチャポイントとキャナルスです。

意外でしょう?

ただ、

絶対に譲れないのは、

ラバ-ダム防湿環境下で、

根管を大きく広く拡大し過ぎず、

絶対に根管の先っぽを破壊しない。

器具が根管の先っぽから飛び出さないこと。

根管の中を徹底的に次亜塩素酸ナトリウムとオキシドールで、

シッカリと、

クドイくらい洗浄すること。

で、

何度も何度も治療を引っ張らない。

1回か2回の処置で片付ける。

これも私らの共通項だと気がつきました。

ニッケルチタンの必要性は全く感じません。

機械よりも、

私の自分の手先の繊細さを信用しています。

この患者さん。

40歳の女性です。

泣いて、泣いて、

初診でお越しになりました。

担当医からの、

このレントゲン写真と、

CT画像を手にしてお越しになりました。

処置の際のレントゲン写真には、

器具が根管の先っぽから、

大きく飛び出して、

根が割れるほどに根管は削られ、

無論、

ラバーダム防湿はしていませんから、

ダダ漏れの中、

根管も根管の先っぽの組織も、

傷つき、

汚染されています。

何のためでしょうか?

緑色のマーカーが

画像の上にイッパイ。

患者さんへの説明のためのマーカーでしょうか?

いったい、

何をどう説明するんでしょう?

泣く患者さん以上に、

歯がオンオンと泣いています。

何故CT撮影の必要性があるのかは、

私には理解できません。

私の心も、

オンオンと泣きたい想いです。

もう根管治療は、

一般歯科から取りあげるべきと思うのは

私が間違いでしょうか?

 

 

三枝デンタルオフィス

今もササッと、

インプラント手術を。

執刀終わるまでは、

糸が張りつめたように、

ピリピリしていますが、

患者さんの前では、

絶対的安定感でと。

手術の前は、

部分入れ歯のセット。

ほぼ無調整です。

だって、

手間暇かけての前準備してますから。

どちらの患者さんも、

拍子抜けした様子。

こんな良いことはありませんよ。

昨日の手術は、

難しい症例でしたから、

執刀し終わったあと、

真っ直ぐ帰宅して、

サッサと入浴して、

爆睡。

だって今日の治療に備えてと。

歯科医師の実績のなかに、

症例数ってのがあります。

アレって、

どうなんですかね?

私からすれば、

お見通しナンですが。

だって、

経験者ですから。

私の診療所はインターネット上での

【広告】ページなんか無意味だと考えています。

今さら、

他の歯科医院と比べて欲しいって思っていません。

私の診療所は特殊ですから。

だって私の診療所ですモノ。

 

 

恐がり屋

電話口から、

んもう!

先生、お水をシッカリと補給してよ~!

お肉を食べる時はお野菜で包みこんで、

シッカリとお野菜も!

ご自分の食べたいモノだけ食べちゃダメよ~!

私の内科主治医である徳島県脇町中央医院の森下院長先生。

お嬢さんの井上医師と共に、

もっか私の健康管理中。

採血の際に、

恐がりの私の手をシッカリと握ってくださるのは森下院長。

私も、

こうナンですよ。

 

 

 

ギコウライナー

昨日は、

ズッと手術でしたもので、

疲れました。

前日の日曜日、

朝から大阪へと。

株式会社ギコウさん主催の講習会に招待されましたので。

大手の歯科技工所です。

歯科技工所と言っても、

このクラスになると

もはや大手企業です。

昨年、

私が母校の総合診療科の臨床教授になった際に、

学内の歯科技工を受け持っておられる歯科技工所さんとの

関わりができました。

日本歯科大学は全国から学生さんが集まります。

彼らは歯科医師に育つと、

再び全国各地へと巣立ってゆきます。

この際に、

馴染みの歯科技工所があることが、

どれほど心強いかは、

私個人の経験上からも明らかです。

大学には複数の歯科技工所が出入りしています。

自由競争で切磋琢磨し、

良質の歯科技工物を学生さんや医員たちに

触れる機会を与えて頂きたいと考えています。

その中で、

どうしても、

熱心なメーカーと、

そうでもない処って、

ヤッパリ出てくるんです。

株式会社ギコウの役員の角田君。

彼はナイスガイですよ。

私が新潟へ参ります際には、

上京し、

ノート片手に、

どう工夫すれば良いか?

ウルサいくらいに、

質問の嵐。

で、

翌月には必ず改善するという。

今時珍しい会社だなと。

専務の森さんも、

ラガーマンタイプのイケイケドンドン。

営業所長もおもしろい!

先生の仕事は恐いから要りません。

いつものパートナーでお願いします。

ウチは大学だけで十分です。

くれぐれも、

先生は恐いから要りません。

ねっ、本音で来るから新鮮ですよ。

そんな関係で、

大阪の講習会へと。

おう角田君、

私が大阪まで行くんだから、

君も当然、

顔を見せるんだろ?

気の毒なる角田君。

マウスピース矯正の講習会でした。

この手の治療を

常々眉唾モンだと私は偏見の塊で観ていました。

正統派の矯正治療のできない輩の逃げの手当てだと。

マウスピース矯正って、

すんごく沢山あるんですよ。

私の気持ちを動かしたモノはなかったです。

が、

ギコウライナーはチョッと違うぞと。

煩い私の治療の1オプションになる事でしょう。

営業所長が嫌がるでしょうがね。

先の角田君。

顔を見せるだけで、

わざわざ来てくれました。

先生どうでしょう?

ギコウライナーですか?

ウケると思いますよ。

 

 

ヤッパリね!

昨日のインプラント治療の症例を

ブログにてご紹介させて頂きました。

教え子たちや、

知人から、

問い合わせが殺到!

ヤッパリね。

皆さんが一様に同じ質問でしたのも、

ヤッパリね!

先生、恐くないんですか?

今度は先生が訴えられたらどうするです?

インプラント以外の、

部分入れ歯じゃダメなんですか?

写真を拝見する限り、

欠損部分が大きいからブリッジはキツいでしょうが。

黙って聞いていました。

私の基本的考え方って、

こうです。

目の前の患者さんが困っている局面にさいして、

恐い気持ちはありません。

恐いって感情は、

メスを手にする際には毎回毎回、

ブルルンと身震い、

武者震いしますよ。

メスは万能ではありませんし、

医療事故は絶対的にあってはなりませんから。

ですから、

恐いってよりも、

緊張感でしょうかね。

難しい症例ほど、

高い山を制覇しようとする登山家のチャレンジ精神が、

ムクムクと。

山が高ければ高いほど、

前準備をシッカリと、

全方向から、

ジワジワと、

病気の本体を包囲して、

戦術方法を搾ってゆく作業を重要視するのは、

戦国時代の武者の性みたいなモンでしょう。

先日、

某インプラントメーカーの役員がお越しになりました。

先生、ウチの新商品の使い勝手いかがでしょう?

私ですか?

別段、違和感ありませんよ。

インプラントデザインの変化よりも、

患者さん各々の骨質の方が違いますから。

症例によって、

細工は変えませんとね。

で、

そういうモンですか。

まぁ、先生らは、

線路の無い時代に、

ご自身でレールをひいて、

前に進まれて来られた訳で。

ソリャそうだ。

今時の40代の先生方とは、

ソリャそうだ。

そうかもしれませんね。

プロフェッショナルって、

そういうモンです。

その違いに敏感な患者さん。

その違いを重く評価して下さる患者さん。

そのような方々に支えられて、

私のこだわりは、

初めて発揮するのです。

昨日ですか。

診療の合間でお越しになられた77歳の女性患者さん。

この処、

いろんな意味でお淋しいのか?

で、

余所の歯医者に行ったら、

定期検査は、

月に1回で800円。

先生処だと5000円は要るから。

この方の治療は12年以上前に終了しました。

全てがインプラント治療です。

歯は1本もありません。

噛み合わせも、

骨レベルも維持して、

変化ありません。

が、

定期的な噛み合わせ調整と、

ポケットマネージメントで、

維持できているのです。

超高齢者に完璧ブラッシングを無理強いするのは酷です。

さりげなく、

キチンと仕上げてお返しする。

これも私の基本的考え方です。

ただ、

ご近所のご同業と、

仕事の差を、

800円の治療と同じにされた私は、

顔色は全く変わりません。

むしろニコニコしていたと思います。

私の診療所のメンテナンス処置は、

スタッフ業務には入っていません。

私の仕事です。

メンテナンス中の変化を、

私の虎の目で、

見逃さないためです。

その辺りの違いが判って下さらないって、

これから超高齢者に必要な、

生活における歯科習慣の改善とうの、

生活アドバイスには、

素直に耳を傾けてはくれません。

これも経験上です。

私は1日に診察できる患者さんを

少数と決めています。

その台詞を聞いたあとは、

○○さん、次は困った時にご連絡くださいと。

アポイントメントブックから外させて頂きました。

健康維持って、

医者と患者さん、

その家族の

協力あってこそ。

先生、助けてぃ!

そんな患者さんには、

リスクをおんぶしてでも、

私は立ち向かいます。

ソレがヒポクラテスの誓いを守る者の責務です。

が、

真逆の。

皆さんも、

ご自分を医療人の立場に置き換えて

考えてみてください。

辛い、

割り切れない想い、

時たまに。