飯食ってるか?の訳


最近は、

30代、40代の、

今までの三枝デンタルオフィスからは、

考えラレないくらいの、

若い患者さんが増えました。

歯に対する意識が高まったのか、

はたまた、

お若いにもかかわらず、

折れた歯根、

割れたセラミック・クラウン、

インプラント治療の不具合。

根を突き破ったファイバー・ポスト、

そんな現状であることが、

悲しい処でもあります。

治療を重ねる度に、

若い患者さんたちの緊張も解れるんでしょうね。

私も、

お顔を拝見する度に、

飯は食ってるか?

みなさんから、

いつも同じ台詞だと笑われます。

そうなんです。

私が若い時分。

既に歯科医師になっていた頃も、

収入のほとんどを、

講習会の受講費用なり、

旅費宿泊費、

機材購入費に費やし、

書籍代も馬鹿になりませんでしょう。

渡米。渡欧の際には収入は皆無です。

海外で、

レストランなどには入れませんでした。

ダイナーでもですよ。

大きなパンを数日で。

大きなミルクの瓶。

硬い野菜を紙袋に。

味わう処より、

空腹をまぎらわせるもの。

国内に居る時でも、

贅沢など縁遠い。

30過ぎになって娘のために

CDラジカセ買えた時には、

嬉しかったですもの。

そんな暮らし向きが、

30代の半ばまでは、

確実に続いていました。

歯医者さんはお金持ちという風潮、

私は実感なかったです。

でも、

充実していました。

歯科医学の吸収のためには、

収入の大半をつぎ込んでいました。

ですから、

若い患者さんを診るに、

つい、

飯食ってるか?