院長室のソファーで、息子が眠っています。
黒い野球帽で顔を覆って、眠っています。
家人の店仕舞を知った息子は
どうやら案じたようです。
揉めたんじゃないか?と。
息子と家人の間にも
多くの難所が在りました。
が、
大きく遠回りした息子は
大人になったんでしょう。
家人と血が繋がっていない息子です。
家人をねぇちゃんと呼んでいます。
喧嘩の腹いせではないわな!
私の顔を見て
即座に息子が言った台詞です。
そりゃそうだ。
思春期の娘3人のお母さんだもんな!
で、
一人は県外で寮生活プラステニス部。
遠征や練習での足は、
ねぇちゃんの仕事になるわな!
次いで、
宮田さんも結婚したし。
そりゃそうだ!
俺の早とちりだったと。
でも、
息子には思う処在るんでしょう。
家には思春期の娘たちと家人だけですから。
男は私ただひとり。
それも明治の生まれと言われる私です。
父ちゃん、いつでも来てよ!
男同士って、
こういうモンです。