大切な時期


先週から引っ張る夏風邪に苦しんでいます。

平熱に下がりましたし、

喉の痛みも消えて、

ガラガラ声もスッキリ普通となり、

傍目には通常通りに仕事しているように見えるかもしれません。

が、

身体の奥底に未だ【風邪の根】が

潜んでいる状態であることが、

自分の身体ですから判るのです。

しかし、

医療のお陰を

これほど実感できた機会はありません。

薬の力で、

風邪を封じ込んでいるのが判るからです。

後は体力が回復するのを待つしかありませんが、

油断すると、

薬の力よりも、

風邪の力が盛り返し、

またダウンってことになるでしょう。

薬のない時代ならば、

とうに私はあの世行きであったと実感しています。

てな事を考えながら、

私の仕事についても真剣に考えてみるキッカケとなりました。

インプラントやブリッジなど

歯科の治療には様々な方法が在るのですが、

要は、

歯を失うことがなければ良い訳です。

そういう意味において、

私の大学院での専攻の【歯科保存学】が

ますます重要になってくるのです。

一般の方に【歯科保存学】と云う学問、

ぜんぜん馴染みが無いでしょう?

歯科保存学専攻の医師なり研究者は、

どちらかと言えば、

控え目で地味な人が多いのが事実です。

そういう事が、

一般へのアピール不足になっているのかもしれません。

虫歯の予防の防波堤を越えたラインの

最初期の段階でのファースト処置が

その歯の一生を決めると言って良いでしょう。

まだまだ簡単な初期の虫歯だと安心して

安易な治療を選んでしまうと、

どんどん悪化する歯科地獄に陥ることになり兼ねません。

初期の初期の段階での徹底抗戦が、

歯を失うことにならない

とてもとても大切な時期なのですよ。