ゴールデンレトリバーのマリリンも
今では随分と大きくなって
診療所のゲージの中に
留めておくには
無理が在る様になった。
と云って
留守中、家に置いておくのは
何をしでかすか判らず
家の外に繋いでいる。
帰宅すると
犬小屋から飛び出して
さあ遊べ!さあ飯だ!と
跳ね回る。
帰宅してから床に就く迄の間は
マリリンに係りっきりなのは
相変わらずである。
風呂にいれる癖がついたせいか
風呂に就いてきて
浴槽に両手を掛けて
入ろうとするが
何分図体が大きくて
入れない。
時には
浴槽の中へと
勇んで飛び込んで来るが
狭くて
私から引き摺り出される始末。
但し、洗い場に寝そべり
身体を床に擦り付け
寝返りうちながら
早く洗えと催促する。
犬を毎日洗うと
皮膚病になると聞いた事があるが
鈍いのか此の犬
全く其の気配は見えぬ。
マリリンに落ち着きが出るのも
まだ先の様である。
洋画のワンシーンのように
書斎で静かに横たわる
利発の鑑の様なゴールデンレトリバーに
なるのは何時の事であろう。