息子の成長


息子から電話を貰いました。

父ちゃん、暇で淋しいだろ?来れば?

う~ん。そうでも無いのや。

書類の山を片付けんとな。

それに交通渋滞だろ?

でも、ありがとうな。

この息子も、

ご多分に漏れず、

大変な反抗期でした。

息子の口から出る言葉は、

私をボロボロにしました。

しかし、

何時かは判ってくれると信じて、

私は馬鹿に成りきって

息子への信号を送り続けました。

愛情の信号です。

私は馬鹿ですから、

家族全員に対して、

愛情の信号を送り続けて来ました。

息子は、その辺の処は消化できていないようです。

歳を考えれば、

未だ青春期真っ只中。

大人の男には育っていません。

泣いた数だけ、

男は大人へと変わって行くものです。

私の心情が少しは判ってくれる年齢になった処でしょう。

息子に聞きました。

アレホド嫌った父ちゃんを何故、心配する?

父ちゃんだけが最後まで俺を信用もし、

評価してくれるから。

あと、甘ったれだからね、父ちゃんは。

今、鬼に成らねば成らんと決意している私ですが、

息子曰く、

父ちゃんのことを知っているのさ。

ただ、それが父ちゃんの寿命を縮めていることの

愚かさに気づいていないのさ。

父ちゃんが死んだら、

罪悪感で苛まれりると思うよ。

俺の母ちゃんは、

頭は良いが、

人の愛情って知らないで育ったんだと思うね。