以前、大阪市にて大学関係の大切な会議がリーガロイヤルで在りました。
丁度良い機会だと、
当時新潟市に暮らす息子に私の乗り古しの自動車をやろうと、
大阪市まで息子を呼んだのです。
大学の先生方も息子をよく知って可愛がって下さるからです。
ただこの時の会議は特に大切な会議でしたので、
会場のホテルは目立ちすぎて色々と不都合な話しも幾つか在りましたので、
私個人の裁量にて、
近くにゆっくり話しの出来るホテルを予め準備していたのです。
こういう処を、
流石、三枝先生は仕事人とお誉め頂きます。
偉い先生方との話しも進み、
で、
息子も紹介でき、
私は大満足で家路に就いたのです。
不幸は忘れた頃にやってくる。
先に家人の様相が怒り爆発寸前の火山の如く。
どうやら私が寝ている最中に、
鞄の中を探索して、
タブレットを覗き見したようです。
とは、本人は絶対に言いませんが。
で、
宿泊はリーガロイヤルだった筈。
なんでお洒落なホテルをツインでとってるんだ!
男同士でツインはおかしい!
女だ!
何処の女だ!
汚らわしい!
性キチガイ!
寄るな!
近寄るな!
嘘つき!
私ですか?
ビックリしますよ。
脳ミソのなかの神経繊維が思考を次々に伝導するのですが、
脱線しているシナプスの修復作業を私は知りませんし、
暴風雨のなかは命懸けでしょう?
このようなクダラナイ妄想で大切な命を落とせません。
組織においては私よりも年少者でも、
上位の人が居ることは良く在ることです。
私が非常勤講師ですから、
言いやすいこと、
聞いて欲しいことも在るのでしょう。
また人生経験からかキャラクターからか、
この先生は私になついてくれています。
ゆっくり酒でも飲んでじっくり聞きましょうって、
そんな感じでした。
ましてや私らは自身の立場を認識しています。
皆さんが頭を下げて下さるからこそ、
私らシャン!として観せねばなりません。
そういう立場ですし、
そういう歳ですよ。
大いなる冤罪はマスコミが晴らして下さいますが、
私の浮気の冤罪を助けて下さるマスコミは皆無です。
で、
その先生の父上に泣き付きましたよ。
先生、助けて下さいと。
天下の三枝先生でも恐いものが在るんですねぇ?
何を呑気な事をと内心で思いつつ、
家人の携帯電話の番号をお知らせしたのです。
結果ですか?
ダメです。
なんで?
男通しは庇い合うものだと。
以降の私は家ではゴキブリ以下の扱いを受けています。
辛抱しました。
同じ土俵へはと。
が、
自分のなかで音がしたんです。
私は男として、
夫として、
親として、
グッと辛抱しながら真面目に仕事して、
真っ直ぐに家に帰っていました。
何か気に入らないことが在れば、
古い引き出しを開いて、
責める、責める、責める。
いつの間に娘たちも私に近づきません。
何か欲しい物を買って欲しい時だけです。
完全に、
私の中身が変化したのだと思います。
と言っても、
盛り場へゆき、
其処の女性と会話するのは私は好みません。
私なりの紳士のたしなみと云うものが在るのです。
犬と遊ぶ、
車の修繕くらいしか、
思い浮かぶ身の処せどころが判りません。
しかし、
家に入れば手荷物席以下の扱いに、
私が家族のためにと頑張っていたのは、
私自身の自己満足でしかないと悟ったのです。
私は私のためだけに頑張ろうと。
頑張ることしかできない私の世代ですから。
出て行け。
自然と言葉になったのも、
白髪が増えた代償と、
砕け散るくらいに苦しんだ日々の積み重ねからのことです。
いつか良い出会いの報告が出来ることを祈っててください。
今、私は人生で最大の怒りを2つ抱えています。
手術が必要だったと云うことです。