春は来る


現在治療中の患者さんのなかに、

長年、本当にお辛い日々をお過ごしであった女性が居られます。

藁にもすがる想いから、

各地の著名と言われる歯科医師をさ迷って居られた努力の人で在られます。

私は現在、

必死でこの患者さんの病の問題解決のために戦っています。

患者さんの苦しみは私の苦しみでもあるのです。

毎回、毎回の診察において、

私はこの患者さんの挙動と咀嚼系統のバランスを

それこそ丸裸にするぞと云う気概で臨んでいます。

穏やかにお過ごし頂ける日も近いと、

この患者さんの春の訪れを一緒に喜べるよう、

46時中、

この患者さんの口腔の所見が頭から離れることはありません。

これも私が恋して恋して就いた歯科の仕事です。