所要が在り、
古都へと参りました序でに、
そう言えば少し足を延ばせば岐阜と思い立ち、
台風のなか家へと帰っても
仕方ないと、
切符を手に新幹線に乗車し、
家路とは反対方向へと向かったのです。
岐阜市を名古屋市のベッドタウン程度にしか
考えていなかった私は、
あまりの都会振りに驚き、
ここに在る歯科大へと向かったのです。
何故、こんな時にと
自分でも可笑しく、
歯科以外に特別興味のない
不器用な生き方を、
また可笑しく感じます。
こういう恵まれた処で、
歯科の初等教育を受ける学生も居るのだと、
まだまだ知らぬことが多いのだと。
凡そ私のように
歯科医学との出会いが
生きる支えとなってありがたいと
感謝している人間も居るので、
教育に携わる人たちは
十分に学ぶ若人に配慮してくださいと
こういう機会に強く感じたのです。
手にはトアル学会のプログラムが。
中身の薄さに、
思う処が大いに在り。
日々の診療を丁寧に丁寧にと
心がけて精進することから得る収穫の方が、
どれ程に大きいモノか。
そんなこんなを感じながら、
さて、
偶然からの休暇を
どうしようかと。
ブラリ独り旅というテレビ番組があったなと
思い出して、
少し雨を避けて
腰をおろしたのです。