幸せ者


【およそ臨床、特に外科医の仕事は、

万巻の書物を読み、

いかに高等な理論を持ったとしても、

目の前の患者さんの病苦を

自らの技術によって救えなければ

何の価値もない】

羽生冨士夫氏の言葉です。

反面、技術は理論と書物と言う栄養がなければ

成長できません。

で、

真っ直ぐに育つためには、

医療倫理と強い意志、

矛盾にも心の余裕と遊び心も必要です。

人の身体をお与りするという責務に

私は時々に押し潰されそうになります。

自分の為した仕事を

必ず写真に残し、

後から【冷めた眼】で、

再評価する毎日です。

完璧な結果など皆無に近いでしょう。

で、

自分で自分の仕事の結果の欠点を探して、

自分の力で工夫して、

欠点を封じ込む。

これが歯科医師の毎日です。

辛んどいとは思っていません。

私は歯科医師に成りたくて

この道を選びましたから。

幸せ者だと思っています。