進路について


高校生の段階で将来の職業を決める現代の制度は

大きな誤りだと感じています。

医師、歯科医師などの専門職は、

アメリカのように少なくても4年生大学を卒業してから

進める制度に変革すべきだと考えています。

文学なり工学などの一般教養を身につけ、

その上で医療人の道を選ぶかどうかの

決定を大人として行うべきでしょう。

高校の進路指導なり予備校の進路指導ほど

当てにならないものはありません。

彼らは現段階での評価しか気にしていませんから。

医学部進学を夢の目標のように考えて居られる親御さんを

頻繁に目にします。

私の若い時分の歯学部みたいです。

当時は歯科黄金期。

歯医者さんはお金持ちだったから人気稼業だったのです。

今、進路指導で歯学部を進める教師は皆無でしょう。

お金儲けだけで、子供たちの職業を進める教師こそ、

教育の現場から去った方が良いのではと。

人の身体を与る責務を、

充分に認識すべきでしょう。

歯医者は命に関係無いから楽だ?

バッカじゃないですか?

命に関係無いからこそ大変なんじゃないですか。

歯は情念を顕します。

好きじゃなきゃできない仕事です。