マリリンと私


犬の朝は早い。

夜明けと共に目覚めるのは

野生の時の名残かもしれません。

で、

一緒に自宅前の公園から近所を散策するのです。

外気は少し肌寒く、パーカーがないと震えるほどの早朝です。

帰り道、何時ものコンビニでコーヒーを。

マリリンは外からガラス越しにズット私から眼を離しません。

コンビニから出ると、

ピョンピョン跳ねて跳ねて!

身体いっぱいで、

喜びを表現します。

で、

再び、

一緒に家路に就きます。

眠る時から、テーブルに付いている時さえも、

私の身体の何処かに、

自分の身体を触れさせています。

元来、寂しがり屋の私ですから、

今は同じ甘ったれのマリリンに菅って助けられてと云った処でしょうか。

私はマリリンに頻繁に語りかけます。

たワイもない話しばかりです。

仕事以外では、

私は独りでいることを心がけるようになりました。

変わり者と想われるのが恐いからです。

私のように1つのモノを追求して過ごしてきた人は、

皆、同じような台詞を言っていたように思います。

始終、歯のことが頭から離れないのを、

他人眼では不審に見えるのかもしれません。

工夫に工夫を重ねるって作業は、

さぁ!と始めるものではありません。

それこそ常日頃、寝ても覚めても。

ヒントの種子から

ひょんな事から発芽する事を経験済みだからです。

そんな私と、

丁度良い【間】を保ってくれるのが上手なマリリンです。

今日からまた1週間が始まります。

患者さんの診察と治療は、

大袈裟に聞こえるかもしれませんが、

私の命をかけた戦いです。

神経は張り詰め、

手先から掌、腕、そして肩から足腰は、

仕事を終える頃には、

痺れと痛みで、

私は苦しみます。

額の皮が突っ張るほど、

両の眼をカッと、

見開いて1日を過ごすからでしょう。

それでも私は【歯の仕事】に就けて幸運であったと思います。

さぁ、マリリン帰ろう!と、

一緒に車に向かう日が始まりました。