長期的症例から学ぶ


平成14年に治療が終了した患者さんが7年振りに再受診にて。

当時は、殆んどの歯がグラグラして居られました。

歯周病の治療を進め、

そして歯列の矯正は兵庫県川西市の畑 豊歯科医にて。

下の前歯以外は、

前医の根管治療を全てやり直し、

メタルボンドクラウンにて修復した

大掛かりな治療でした。

歯は一切、連結していません。

全て孤立歯で、保存しています。

今日の再受診の訳は、

下の奥歯の脇の歯茎が腫れたことからです。

この患者さんは、とてもプラークコントロールの良い方でした。

私の患者さんに対して、

リコールの葉書、お電話などはしない主義です。

治療期間の際に、凡そのリコールの間隔はお伝えしていますが。

何故リコールの連絡をしないのか?

それは、健康つくりは医師と患者さんの両者の

共同作業だと考えているからです。

来て頂けたら、

私はベストを尽くします。

しかしながら、

来て頂く以上、私は治療費用を頂きます。

この、私がお願いして来て頂くことに抵抗が在るからです。

患者さんにもご都合がお在りでしょうし。

ご不自由が在れば、再びお越しになられるでしょうと云うのが、

私の考えです。

レントゲンを拝見し、

私は安堵したのです。

残念ながら、

腫れた歯茎の処は、歯石が随分と沈着していました。

が、

私の治療痕跡はシッカリと。

骨のバランスも良好ですし、

被せた多くの歯のクラウンの境目もピタッとしています。

歯科治療のコンセプトは歯科医によって異なります。

この患者さんに代表される私の治療のガイドラインは

間違いないと確信したのです。

この患者さんへは、

綺麗に歯の根の表面を私自らの手で、

綺麗に研磨し、今日の治療は終了しました。