氏より育ち


私立の歯科大は馬鹿ばかりと言われています。

18歳時点での偏差値から判断すると、そうだ!としか言えません。

それならば、

国立の歯学部、医学部出身の先生たちは

東京大学医学部と京都大学医学部の出身の先生に対して

生涯、ひれ伏すのでしょうか?

私立の歯科大や医科大は、お金が無いと行けないと言われています。

確かにそうかもしれません。

幼少期から青年期を幸運にも豊かに育った大人には

共通した【匂い】があります。

医療人には、この【匂い】が大切だと思っています。

国立の歯学部と私立の歯科大のキャンパスを歩いてみると、

ソレが良く判ると思います。

哲学者として名高い内村鑑三先生の言葉ですが、

【歯科医療は愛の仕事である】

と云う台詞からも、

私らに大切なモノは優しさだと、

長い間の臨床生活から実感しています。

医療に必要な要件は、自己顕示欲を充たす事ではありません。

私立の歯科大は、ある種の【ゴミ箱再生工場】と言われているそうですが、

私立の独自の教育のノウハウを駆使して、

社会の最前線に立つ優秀な臨床医を育てているのも事実です。

歯科治療と云う仕事では大金持ちにはなれません。

誠実に誠実に日々を過ごして、

自らの技量の向上に努めるのが歯科医の仕事の本質です。