判断基準


私は【歯科医学】に関して【だけ】は、

自分に対しても厳しい姿勢をとっています。

あとは、いい加減なグータラですが。

10年前より、5年前の方が、

5年前より、3年前の方が、

3年前より、昨年の方が、

昨年より、今年の方が、

今年より、来年の方が、

上手になりたいと思って過ごして来ました。

この【上手に】と云う基準を、

【臨床的判断基準】と言います。

この基準を年々、上へ上へと揚げて往かねばなりません。

体力は衰えてくるのも事実。

その衰えを補うのが【歯科への情熱】に他なりません。

私は仕事に関わる人達から

【厳しい】【残酷】と云う【謗り】を受ける機会が在ります。

この様な時に私は、耳も傾けません。

患者さんから【ありがとうございます】と言われる【特殊な仕事】です。

誰でも【頑張ったのに】と云う台詞を口にすることは容易です。

また、

【神様は乗り越えられる試練をお与えになる】と云う台詞も耳にします。

この様な台詞を耳にすると私は大いに反発するのです。

【偉そうな口を利くな】と。

【辛苦に喘ぐ、その身になってみろ】と。

雪の中を掻き分けて進む苦労をして初めて、

その様な台詞が無責任な単語でしかないことを自覚するのです。

仕事で振り落とされる理由は、

全責任は自身にあることを、

振り返って自覚しているからこそ、

私は自分に鞭を打つのです。

他人に対しては、

私は未だ甘い方だと思っているのですが。