四国の高松市と越後の新潟市までは凡そ860㎞の距離があります。
福井市が丁度、中間と言えば、
新潟市がどれほど遠い処か、お分かりになられる事でしょう。
四国の人からすれば越後は雪国。
越後の人からすれば四国は南国。
交通網や交通機関の発達により、
日本も狭くなったモンだと云いながら、
イヤイヤ随分と遠い処です。
この両の地を再び頻繁に行き来するようになって、
8年も経ったようです。
この間に、
私の利用する交通手段は自ら運転する車から、
飛行機と新幹線を乗り継いでというモノに変わりました。
これは体力の低下が原因であることに間違いありません。
確実に私は歳をとってきています。
それとは裏腹に、
仕事上の係わりは益々と深くなっていることに、
不思議半分、不安半分と言った処です。
大学との仕事は、
教育中心から研究に移行し始めました。
予備的な検討を経過し、
本格的な研究に着手する手筈が整いました。
新潟校の保存学教室第二講座から
新海航一 教授、
山口隆司 前準教授.現相談役、
私、
東京校から保存学第二講座出身で現在総合診療科
石川明子 準教授
東京都麻布開業の内藤正祐先生、
この5名を中心に、
大学院生や助教の先生方などのスタッフを構成し、
メーカーのご協力の上で執り行うラインアップが整いました。
この研究には大きな特徴があります。
1. 神経を採らずに済む治療が可能となる。
2. 産学一体の研究である。
3. 日本歯科大学の東京と新潟のより一層の絆が深まる。
4. 研究のための研究ではなく、当代随一の臨床家である内藤正祐先生も参加する。
5. 保存学と補綴学のエキスパートによる研究と臨床の融合。
この複雑な仕組みの研究のスタートは、
日本歯科大学法人理事である藤井一維教授の決断在ればこその賜物です。
皆が皆で【仕事人】
藤井先生の仕切りは、
やはり【カミソリ】のような切れ衰えずと言ってようでしょう。