1年に一度の割合くらいで、見直す映画があります。
いずれもアル.パチーノ主演の映画です。
セント.オブ.ウーマン
シー.オブ.ラブ
ゴット.ファーザー.パート3
様々な顔を使い分ける事での演技力はデニーロの方が上手であることは判ります。
が、私はパチーノの贔屓です。
挫折をしらない人、悩みに押し潰された経験のない人、狼狽に気も狂わんばかりの経験のない人を
私は不幸な時間を過ごした人と想います。
辛苦が人の厚みを造ってくれると、そう自分に言い聞かせています。
また、私は下手な小説でも良いから、自身での創作することに重きを感じています。
ですから、評論家だけにはなりたくはありません。
私の仕事は、否応なしに上手い下手という見えるモノとの背中合わせの意味合いを持ちます。
これは他人との芸比べを競う仕事ではありませんし、
自分で自分の仕事を上手いと思うようになったら、ハイ、お仕舞いだと思っています。
よく他人から頑固者なり変わり者といった謗りを受けます。
それはそれで甘んじて、受け入れています。
私ら職人が、神父様やお坊さんのようなことを言っていたら、到底、芸の向上は出来ませんから。
自分で自分に向き合う性質の仕事です。
私の好きなこれ等の映画は、佳い時間を過ごした人の香りがします。