母 の 誕生日


東北地方  の  寒村  の

粗末  な  施設  から

母  の   生まれ故郷 の  讃岐

引き取って

今日

無事に  90歳  の  誕生日

迎えます。

 

仙台空港   から  伊丹空港

まで  の  機内  では

窓 から 観える

富士山 に

掌  合わせて  感謝  して

まだ

シッカリ   して  いました

高速道  から

【屋島】 が  視界 に  入った

刹那

緊張  の  糸

キレたん で しょう!

 

徐々 に 痴呆 が

進行  して ゆく 様 に

戸惑った  もの  でした。

 

記憶 が 在る  うちに

家人  と  ともに

新潟市  へと  連れて  行けた

の が

最後 と なりました。

 

外出  が  ストレス に なる ので しょう。

 

良かれ  と  思い の 外出 の たびに

母は  記憶を 失う  ように  なりました。

 

ですから

私 に できる  唯一 の こと は

施設  へと  頻繁に 足を  運ぶ  こと。

 

還暦過ぎた  息子 の ことは

判る  よう  です。

 

ただ

毎度   毎度

「うわっ!  なんで  そんなに  歳とった ん?」

コレには  閉口  して います。

 

アイスクリーム

果物

かりん糖

など

母 の 好物 を 持って ゆき

 

幼兒 の ように

夢中 で  食べる 母 の 姿 に

大いに  想う  ところ  在り。

 

今日 は

夕刻 に  仕事   早じまい

して

ちょうど

夕食あと  の  母 に

ケーキ   珈琲

でも

持って  ゆこう  と。

 

母 は

まだ

シッカリ  して  いました。