私は数年前から、母校である日本歯科大学一年生の特別講義を担当しています。
私が学生であった頃とは随分とカリキュラムが変わってしまい、時代の流れを実感せざるを得ません。
通常、教養過程である一年生の授業項目の中に今はプロフェッションと云う目新しい物があります。
これは歯科医と云う仕事の意義を、改めて学生諸君に見いだして貰い、これからの学生生活を有意義なものにと云う狙いが在るのかもしれません。
本当に時代は変わったものです。
毎年、私は【素晴らしい仕事.歯科治療】と云うタイトルでお話しさせて頂いています。
私が歯科の世界を志した頃から、ヤンチャの限りを尽くした学生時代、新人歯科医時代から今に到るまでの私の半生を
そのまま正直に学生諸君にお話しさせて頂いています。
歯科に取りつかれての30数年でした。
無我夢中に走り続けて来たように思います。
青春坂を掛け登るように、今も未だその最中です。
私は自分を職人だと思って過ごして来ました。
生涯、歯の職人でありたいと願っています。
良い治療を患者さんへ!だけで今に至っています。
ですから、難しい理屈は判りません。
但し、歯のオタクであり続けていたいの気持ちだけで今に至っています。
歯科を志して同門に学ぶ若い人たちが、どうか良い歯科医になってくれます様にと
本当に心から願っています。