人の有り様!


この頃の私が、人の有り様についての記述が多いことに気づいて居られる方は、正によく私の心に近い方だと思います。

不景気であることだけが、セチガナイ状況の原因だとは思いません。

美徳ある、心のある日本人であることの誇りを忘れてしまって、此の国の将来はあるのでしょうか?

ホテルオークラの総料理長であった故 小野正吉氏は興味深い言葉を仰られていました。

ー セーヌ河のように滔々と流れるフランス文化。それに対して鬱蒼とした森の奥にひっそりと潜む底なし沼のような日本文化。
   惜しいのは、グローバル化によって独自の日本文化は博物館入りになりかねない! ー

芸に打ち込む人間は、技術に振り回されてはなりません。

技術は、単にひとつの方略でしかありません。

自己を純化してこそ初めて、芸に向かい合えるものです。

我が国におけるフランス料理を、ひとつの文化にまで育てあげた氏の此の言葉は的を得た言葉でありましょう。

どの道に於いても、プロと素人の差は、その専門領域のみならず、物事に対する考え方ひとつについても
大きな隔たりがあることは否めない事実です。

道を歩いていても、電車に乗っていても、アレッ?と感じる機会がありませんか?

外出が億劫な私が、尚更、億劫になる今日この頃です。